教育

このまま学校に行かないで、勉強しないで中学校を卒業したらその後はどうなるのか?

投稿日:2021年4月18日 更新日:


先日、中学生の保護者の方と話をしました。
一番の悩みは進路のことでした。
「このまま学校に行かないで、勉強しないで中学校を卒業したらその後はどうなるのか?」
「卒業しても高校には行けるのか?」
「学校に行かないとこの先どうなるのか?」

たくさん不安があるので、何をしたらいいのか相談をしに来られたのです。

保護者の方としては、今学校に行くことよりもその先のことの方を心配しておられる感じを受けました。
そこで、今の状況を聞いて、今個別にできること、進路の考え方、将来についてなど、いろいろ話をしました。
・中学校卒業後の進路の選択肢はたくさんある。
・学校に行かなくても将来に不安をもつ必要はない。
・最も大事なことは子ども本人が決めること。

いろいろと話をして少しはほっとした表情に変わられたようでした。

自分一人で考え出すと不安ばかりが増えていきます。
また、たくさんの選択肢があることを知らないために、とにかく学校に行かせなくては!という考えに埋め尽くされてしまいます。そのために、親子共々追い詰められてしまうのではないかと思います。
学校からは幅広い考え方や選択肢が伝えられていないことも一因ではないかなと思います。

それっ本当に子ども本人が希望していることなのか?

子どもは行きたいと思ってないのに、親の都合で習い事や塾などに行かせていませんか?「子どもの将来のため」だと思って嫌なことを強制してはいませんか?
それは、子どもの自由を奪っていることと同じです。
親が自分のやらせたいことを優先して、子どもの自由を奪っています。
子どもが本当にやりたいことをやらせていないのは子どもの生きる力を奪うこと、子どもの夢を否定すること、本人の存在を無視することになります。
学校に行かないで活躍している人はたくさんいる「事実」にもっと目を向けよう

自由な学びをしたら社会参加はできなくなるのか?

どこかに行かなくたって、引きこもって生きることだってできる

親の多くも高校進学を第一に考えています。
多くの親子、家庭では限られた情報、選択肢の中で周りに流されて進路を考えるから不安になるのだと思います。
本来は「本人のやりたいこと」を第一に考えて進んでいくことが一番いいと思います。
「学校には行かない」という選択も自己決定のひとつです。
悩んだら自分のやりたい方向に歩む。親は子どもの決めたことを応援すること。
学校に行くだけが進路決定ではなく、いろいろな方法がありますから。

実際に、今ではいろんなスタイルの高校や専門学校があり、中学校に1日も行かなくても進学できます。
なので、中学校でも幅広い進路情報を提供してもらいたいものです。
自分のやりたいことを好きな場所でやるのが一番です。本人が楽しく過ごしているのなら全然OKですよ。
また、必ずしも「引きこもり=悪いこと」ではありません。
大切なことは本人が困っているのかどうかです。
引きこもりを楽しむことだってできるし、引きこもって生きることだってできるので。

要は、本人がどうなのかなのです。
自分で決めて自分で動いていることが大事なんです。それがどんなことであったとしても自分自身で決めたということに意味があります。価値があります。
自己決定の力こそ生きる力があるってことだし、頼れる人はどんどん頼ったらいいです。

学校に行く行かないは選択肢、どっちが正しくて正しくないかではありません

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

学校の教員や教育委員会が不登校を解決できない理由とは?

「不登校の解決」とはどのような姿をいうのでしょうか? 文科省や教育委員会の作ったガイドブック、冊子にはこんな言葉か出てきます。 ・不登校の未然防止 ・不登校の予防 ・不登校を克服する ・不登校を乗り越 …

支援計画は学校と保護者が話し合っていっしょに作るものです

これって多くの学校で行われているのではないでしょうか。 発達障害はその子のすべてではありません。 発達障害はマイナスでもありません。 得意なこと、苦手なことを含めてその子なんです。障害に目を向けるので …

このたびのコロナ休校は学校改革の元年にする大きなチャンス!

今、改めて考えています。 学校はなんのためにあるのか? 子どもはなぜ学校に行くのか?行かされているのか?にも書きましたが、何故学校に行かなければ行けないのか?を問うことが大事だと思います。多くの人は「 …

教育現場でICTを活用しないほうがリスクになる

文部科学省が推進しようとしているICT教育とは、インターネットを使って情報活用能力を育成し、協働型・双方向型の授業革新を進めるものです。 教育現場でICTを活用しないほうがリスクになる時代になっていき …

不登校を歩むための「地図」があったらいい

不登校の経験者や保護者の方のそのときの思い、感情の変化や受け止め方などを時系列で見える形にすることはできると思います。 不登校の「着地点」は一人ひとり違いますが、子どもも親も「出口」が見えないことが一 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料