教育

Rocketの米子説明会、中邑賢龍さんの話はワクワクすることばかり!

投稿日:


2018年4月7日(土)の行われた「異才発掘プロジェクトRocket」の米子説明会。
約50人の親子が参加していました。
私もこのRocketには前から関心があったので、中邑さんが米子に来られるとあってすぐに申し込みをしました。

参加申し込み方法からしてもうICTの世界

で、この申し込み方法が面白い。
というか、こんなシステムはじめて知りました。
Peatixというスマホを使って申し込み、スマホで参加者一覧を確認、管理できるシステムです。
まずはROCKETセミナーの告知ページから米子会場を選んで申し込みます。

申し込むとこんなメールが帰ってきます。

 

チケットはこれ。

チケットにログインするとRocketの米子説明会イベントの詳細が表示されます。

共有用の URL: http://rocketseminaryonago.peatix.com

このページはSNSのフォローボタンまでついています。
しかも、初期登録料、月額費無料、無料イベントの場合は利用料は完全無料です。
なぜ、無料でできるのか?
そこには秘密があります。申し込みをした人はもう分かっていると思います。実は他の目的もあるからです。
それは、FacebookやツイッターなどのSNSやLINEなど、無料利用ツールの王道手法が使われています。
これはイベントを行うときの申し込み、集客にも利用できます。
ただし、このシステムはスマホやパソコンを持っていないと利用できません。
なので、電話やFAX、メールによる申し込み方法も必要です。
ということで、前置きが長くなりますが、4月7日(土)に行われたRocketの米子説明会の様子を書いていきます。

Rocketの米子説明会でチャレンジ意欲100倍!

今回は、ROCKETプロジェクトに興味のある方(小学3年生 以上)が対象で定員50名で行われましたが、子どもだけでなく保護者の方もたくさん来られていました。参加者の半分は大人でした。
私みたいな「変なおじさん」も行きました。
はじめにROCKETプロジェクトの紹介。
ディレクターの中邑賢龍さんの話す内容は興味のあることばかりだし、その話し方も面白い。ワクワクすることが次々出てくるので子どもたちも大人も話に集中してニコニコしながら聞いていました。
中邑賢龍さんの研究や活動の原動力は「世の中に対する怒り」がエネルギーにも書きましたが、こういいます。

「人間は生まれながらにして平等ではない。しかしながらテクノロジーが人を平等にする」
「今不登校の子どもたちにRocketに来ている子どもたちが生き生き活動していることを知ってもらう。そして、楽しそうだな、自分もこのままでいい、自分もあんな風になりたいなと感じてもらいたい」
「せっかく学校に行かないのだから、自分の好きなことだけしたらいい」
「発達障害の子たちを『普通にしよう』という発想を捨てないと」
「テクノロジーがいくら進歩しても、人の意識が変わらなくては、技術はまったく生かされないことになりかねない」
「どの子どもでもその子なりの育ちを支援してあげたい」

学校以外の学ぶ場所がないのであれば作ればいい。学校とは違う道を作っていけばいい。
ただし!学校に行かないなら行かないで自分で何かやれ。学校に行かないことはチャンスなんだからその自由な時間を使って何かやれ!
枠の中に入れないで外へ外へチャレンジしていけばいい。
そんな子どもったいが新しい未来を作っていく。
スマホ持ち込みで受験するようにしたらいい。
うちの大学(東京大学)に来ている学生は指示されたことは的確にできるけど、自分で考えられない。日本の学校はいわゆる指示待ち人間を作っている。
学校も必要、でもそこに合わない子にとっては苦痛でしかない。だからそんな子に合った場を創っちゃえばいい。
集団活動ができなくてもいい、嫌いでもいい。自分独りでやるのが好きなら独りでやったらいい。
(学校の)勉強はするな、馬鹿になるから。
方法はいろいろあるから一緒に考えよう。
今の常識が間違っている、というところからスタートしよう。
子どもたちへ、家出バス、学校のお休み券10枚、50円で泊まれる子どもホテル、こんな提案もありました。
もちろん、子どもも大人も大うけです。(笑
計画なんか立てるな。ハプニングや偶然がワクワクさせるんだから。何も決めない方がいい。
子どもたちをつぶさないことだけに気をつけたらいい。見捨てない。
ROCKET では子どもに好きなことを自由にさせている。ただし、自分の決めたことやっていることに自分で責任を取れ!
集団に帰属して組織のせいにするか、個人で自由に生きて自分で責任を取るかのどちらか。
何でもOKだと甘やかせることはダメ、同時に自由というからには自己責任という厳しさを教えることが大事。
本人が決めるまで動き出すまで待つこと!
大事なのは未来でなく、今!そうやること、その場が楽しいことが一番。

子どもは挑発して伸ばせ!

受験競争で勝者になることが、幸福な未来につながると確信できた時代はとっくに終わっている。
集団生活に合わない、合わせられない、友達が少ない、言うことを聞かない、こだわりが強すぎる、空気は読まない、そんなユニークで学校や社会や親が「育てにくい子」こそ、未来の日本を変える人材である。
ほかの子と違うからこその面白さ、強さを活かすことで、子どもの可能性は大きく広がる。
本のタイトルにあるように、このようにして中邑さんは社会を、学校を、親を、そしてRocketに集う子どもたちを挑発しています。
これが彼の戦略であり、挑戦であり、怒りのエネルギーの着火点なんだと感じました。
そして、今日一番残ったフレーズはこれ。
 
「いいじゃん、地球が爆発するわけじゃないじゃん!」
 
全国に面白い学びの場を創ろうという「アカデミックリゾート構想」の話もありました。
リゾートは、子どもたちが 自分の好きなことに全力投球できる理想の学びの場となります。

・「異才」とは、画一的な評価基準をもつ日本の義務教育の中で、息苦しさを感じている子どもたちのこと。
・既存の特別支援教育は、凹を埋めることばかりを考えているように見える。
・「僕はこうだから、こうしなければいけないんだ……」みたいな流れが強まってしまうのは、相当危険。
・多くの企業が求めている多様性の幅は、非常に狭い。
・僕たちが目指しているのは、変なおじさんやおばさんが、遊びながら付き合ってあげることができる社会。
・就職しようと思うから悩むわけなので、就職なんかしなくても、自分で食っていける社会を作っていきたい。
・イノベーションというのは300点や500点を目指す。そこを見ている子が育たないのが、日本の教育。
・決められた時間、決められた点数のなかで、何かをやるという教育ばかりが行われている。
・型にハマる場所を作るのではなく、遊びながら付き合うことが大事。


「アカデミックリゾート」が、未来のイノベーションを引き起こす!?
今年度ROCKETのスカラー候補生の募集開始は6月です。募集開始の案内はROCKETのホームページに掲載されます。

鳥取県にもこんな自由な学びの場を創りたい!

今日話はすべて同感、私の目指す方向と完全一致していると感じました。
あとはそれに向かって進むだけ、動くだけです。というか、今は自分のやりたいことだけしかやっていませんから、やりたいと思ったらなんでもやっちゃいます。
今年は「創造の年」にも書いたように、いろんなことをやっていろんなものを創っちゃいます。
それができるのも「時間」という自由があるからです。
不登校はイノベーションのはじまり。
発達障害は最強の武器になる。
子どもがやりたいことが見つからないのは、大人が常識という枠に閉じ込めているから。

だから、不登校も発達障害も治す必要はありません。そのままで大丈夫です。
不登校も発達障害関係ない。「ボクってけっこういいじゃん。それでいいじゃん。」ですよ。
大人が楽しく生きている姿を見たら、子どもも「あんな大人になりたい!」って思います。
大人がやりたいことを我慢しなくてやりたいことやったらいいんですよ。子どもが「やりたい!」て言いたいのに、大人が「それはダメ!」っていったらやりたいことが言えるはずないですよね。
子どもが自己主張できないのは当たり前。
だって大人が狭い価値観を押しつけるから。
子どもは好奇心のままになんでもやってみたらいい。大人も。
これを鳥取でもやってみたいと思い、21世紀の松下村塾をはじめました。
不登校も発達障害も大人が決めた「枠」のひとつです。枠にはめようとするから枠の中と外が作られます。
多くの大人は子どもを枠の中に入れることで安心しようとします。でも、それって子どもの自由を奪うことです。
枠の外にどんどんはみ出したらいいです。そうしたらもっと面白い世界を知ることができます。もっと面白い未来が待っています。
「枠」が人間にとって最大の障害です。
だから当塾には学校や学習塾のようなカリキュラムはありません。授業はしません。何も押し付けません。
やりたい人がやってきてやりたいことをやっています。
でも、やりたいこと探しのサポートはしています。
自分に気づくアプローチの仕方は教えていますが、それも自分で見つけてもらいます。
やり方が分からなければいっしょに考えますが、答えは教えません。答えは自分で考えないと出てきません。それが正解かどうかも自分で判定してもらいます。
という、とてもいいかげんな場所です。
このように、21世紀の松下村塾ではどんどん枠をはみ出す人を待っています。
「何か面白いことやってみたい!」
「こんなことして大丈夫かな?」
という子どもだけでなく、大人も大歓迎です。
ROCKETプロジェクト、中邑賢龍さんの研究や活動について詳しい内容はこちらの本にも書いてあります。
説明会に出てきたユニークなイベントやユニークな子どもたちが登場しています。

ROCKETに関する記事はこちらもお読みください。

『不登校』を『不幸』にしない異才発掘プロジェクト「ROCKET」が素晴らしい!
ROCKETプロジェクトは学びを保障しつつ、選択肢を広げる
異才発掘プロジェクトROCKETのスカラー候補生の募集開始
マインクラフトで文化財再生プロジェクト
「不登校」の子どもたちは、世界を救う可能性を秘めている
こちらにも米子での説明会でも出ていた10日間の「お休み券」「こどもホテル」「家出バス」について書かれています。
「不登校の特権」を生かして、自由に学び自由に遊ぼう
子どもが不登校になった。よっしゃー、これはチャンスだ!
学校に行っていない子たちからイノベーションが生まれる
個々の才能を発揮すれば企業から声がかかる、友だちはいらない

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

「不登校」の本質の理解を広げていくことが2017年の最大のミッション

あなたは家具や家電、車、家などを購入するとき、どうやって決めていますか? それらを購入する前にはいろいろなメーカーを見て回ってから決めます。 何度も何度もいろいろな所に行って、実物を確かめてから決めて …

児童虐待への対応、行政職員は丸腰 スキル磨けぬ仕組みが問題

今、この瞬間も子どもたちは苦しんでいるのに ・国の施策は穴だらけで肝心なところは現場任せ ・虐待にきちんと対応できない構造的な問題を ・児相は人手が足りず、専門性もない ・児相を国の機関にし、児童福祉 …

「不登校」ではなく「ホームスクール」という学び方に賛成です

「不登校」ではなく、「ホームスクール」 これでいいんです。 「不登校」とは「登校」ありきの言葉です。 さらに、「登校」「下校」は上から「支配」された言葉であり、「登校」「下校」ではなく「通学」が正しい …

子どもの自殺は学校での教育指導に大きな要因がある

いじめが原因の子どもの自殺が増えていますが、「指導死」という教員の行き過ぎた指導による生徒の自殺も増えています。 このような痛ましいことが後を絶たないのは、学校での教育指導に大きな要因があることを知っ …

ディスレクシアの松谷君がTBSの報道番組で取り上げられました

昨年の鳥取らくだカンファレンスにも来てくれた松谷君がTBSの報道番組で取り上げられました。 彼は読み書きに非常な困難を伴うディスレクシアという障害があります。 私は眼鏡をかけないとPCを使った仕事も車 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク