昨日は不登校講演&北栄町のフリースクール説明会に行ってきました。
3月に開校するフリースクールですが、元中学校の教員や不登校の子どもの保護者の運営によってでスタートされます。
はじめに3人の子どもさんが不登校になった岡田さんの話を聞きました。
私にも3人の子どもがいますので、話を聞いていてとても胸に詰まるものを感じました。
・人にはそれぞれいろいろな才能がある。
・それを活かすチャンスや環境があればその人らしく生きていける
・3人とも変な偏見を持たないで、人を正面から見る子に育ったことが誇り
・紆余曲折、親としても随分辛い時期はあったが、一番辛い思いをしているのは子ども
・子ども自身が一番焦っている。しかし、親が焦ってもしょうがいない。
・そのときそのときで、精一杯できることをやっていくしかない
・向学心、向上心を持っていない子はいない
・20才までは親が飯を食べさせるが、それまでに子どもが自立することが親の役割
・親が子どもの経済的、精神的な自立を奪っていることが問題
・生きることは大変だが、一歩踏み出す勇気を持ってほしい
私もこれまでに不登校経験者や保護者の方から話を聞いてきましたが、その全ての人に共通するものがあると思いました。
・とにかく子どもを信じること
・「こうしなければならない」ことなんかない
・「見守る」ことは何もしないことではない
・子どもが不登校になったことで、親もいろいろな気づきが得られ、世界が広がる
ということです。
次に、フリースクールの代表阪本さんから不登校の状況と子どもへの対応の仕方についての話がありました。
・子どもに夢を持たせることが大事
・学校だけが学びの場ではない
・その子に合った場があれば子どもは生き生きと学べる
・保護者のゆとりが子どもの安心感、安定感につながる
・大人はごまかせても、子どもはごまかせない
・目の前の困り果てた子どもや親を見てきて、誰かが何とかしなければという思いでフリースクールを立ち上げた
私は県内各地の「親の会」に参加していますが、はじめてこられたときには暗い顔をされていますが、会が終わったときには表情も明るくなり、希望をもって帰られるのが印象的です。
また、2回、3回と来られることで参加者のみなさんとの関係もでき、相談に来た人が他の方の相談に応えておられることもあります。
親として同じ体験をしたからこそ、親身になって他の子どもさんのことも真剣に考えて声をかけておられます。
親が明るく生き生きとしてすごすことが、子どもにとってもいい影響を与えることは確かです。
「不登校」と聞くとネガティブなイメージばかりが先行していますが、私は「不登校バンザイ!」という考えです。
今は、かつて不登校だった若い人たちがポジティブメッセージを発信しだしています。
自分の生き方に自信をもって、生き生きと生きている姿を見ると、とても勇気をもらえます。
子どもが不登校にならなかったら経験できなかったことや知ることのなかったこともたくさんあります。
何よりも、子どものいい面に目が行くようになるということです。
「親の会」で他の保護者の方たちとのつながりも作れなかったです。
そして、かつて不登校だった子も、今では自立して自分の決めた道を歩んでいます。
「自立」とは、自分の考えをしっかり持ち、自分のことは自分で決めて生きていくことです。
決して「自分ひとりだけで生きていく」ことではなく、いろいろな人とつながって、自分で「HELPをいえる」関係を作っていくことが「自立」なのです。
そういう意味では、不登校の子どもたちは学校に行っている(行かされている)子どもたち以上にたくさんのことを自ら学んでいるといえます。
「学校だけが学びの場ではない」ということが再確認できた一日となりました。
鳥取県内にも各地に「親の会」があります。
一人で悩みを抱えこまないで、一歩踏み出す勇気を出して、一度会に参加してみませんか。
不登校講演&北栄町のフリースクール説明会に参加しました
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執筆者:azbooks