教育

鳥取県教員採用試験で英語の能力だけに加点するというのはいかがなものか?

投稿日:

今日の日本海新聞に出ていましたが、やってくれますねえ、鳥取県教委。
来年度の教員採用試験において英語資格者に対する加点制度を拡大することを決めました。
2017年度は英検などの資格をもっている受験者に10点を加点していましたが、2018年度は基準を満たせば20点を加点することに決めました。
確かに英語の能力の高いことはいいことですが「なんで英語だけなの?」とつっこまずにはいられません。
道徳も教科化されます。
いじめや不登校などの課題も多いです。
障害のある児童生徒への対応も不十分です。
学校教育の目的は、英語能力を高めることだけではありません。
そもそも、その前に英語科は小学生のニーズから出たものではありません。
なぜ、それを強行するのか「誰にも分りやすい納得できる」説明が欲しいです。
それをいったら、道徳や他の教科だってそうなんですが・・・
今学校でさまざまな課題がある中で、英語の能力だけに加点するというのはいかがなものか?
なぜ、英語だけに特化した採用基準を設けるのか?
道徳性の高い(って、誰が何を見て判断するのか?は置いといて)者にも、子ども時代にいじめや不登校、ひきこもり経験のある者にも、障害者にも、他の職業からの転職者にも、時間管理やリスクマネジメントに優れた者にも加点をすべきだと思いますが、どうでしょう。
教員採用にあたって最も重視すべきことは英語の能力ではなく、主体性、コミュニケーション能力、多様な対応力、柔軟性だと私は思います。
それを測定する方法もいろいろありますので、採用試験の点数で合否を決めるやりかたを見直していく必要もあるのではないでしょうか。
それと同時に、採用する側の資質も問われると思います。
私もこの「県教委」の教採を受けて教員になりましたが、試験で問われることなんかホンの一部です。
私が採用側になったらもっとバラエティー豊かな人を集めますよ。
そうすれば、もっと楽しい学校が作れます。
こちらに、鳥取県内の小学校で平成30年度から強行実施の問題点についても書いています。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

公立小中学校で先生の数が足りていないのは誰の責任か

小中学校で教員の数が足りないから誰でも臨時採用する理由にも書きましたが、教員不足は大阪市だけではありません。 鳥取県の小中学校も教員の定員に満たしていません。 足りない分は他の教員が相当無理して兼務し …

「不登校」は「欠席」ではなく、「出席扱い」にすべき理由

新学期を憂うつにしているのは誰? 学校だけが全てではないよ。 学校の他に楽しく過ごせる場所もあるよ。 新学期を楽しく迎えられる方法もあるよ。 少なくとも学校は命と引き換えに行かなければいけないところで …

「子どもをいじめで死なせてはいけない」という大人の決意と実行力が問われている

長崎県新上五島町で2014年1月のいじめ自殺で、町教委は「いじめが自殺の原因とは断定できない」としていましたが、2年経過して第三者委員会が「いじめが自殺の主要な原因」と発表しました。 2年も経過してか …

「入学後のイジメは毎年ある」ってどういう意味ですか?!

ある中学校の保護者から、「娘が入学してすぐにイジメにあって、その時学年主任の先生が『入学後のイジメは毎年ある』みたいな事言っていた。」と聞きました。 本来なら、入学前の保護者の不安に応える話をすべきで …

小中学校ですべての児童や生徒らに対し「フェイスシールド」を着用せよ

とうとうこんなことまでやるのか? ただでさえ息苦しい教室なのに、異様だとしか思えない。 それを素直に従っている生徒も教員も恐ろしい。 学校とは「こういうところ」なんだと改めて感じる。 臨時休校が続いて …

スポンサーリンク

スポンサーリンク