教育

「 小学校~それは小さな社会~」ではなく「あまりにも異常で閉鎖的な社会」

投稿日:2024年12月25日 更新日:

この内容はなんだかなあ?
「 小学校~それは小さな社会~」!?学校の目的とは?この映画あまりにも偏った観点では?

映画本編は観ていないし観ると不快な気分になるから観ようとも思わないので予告動画を見ただけで感じたこと。
学校とは上からの命令に従順に従う国民を作り上げるところ。
ひと言でまとめると「学校とは軍隊」「学校とは兵隊養成所」という印象を持った。
特に「日本人になる」というフレーズには恐ろしさを感じた。
そんな学校を美化している内容とそれを称賛する者がいることが怖い。

「 小学校~それは小さな社会~」

この映画の目的ってなんだろう?

「学校にNO!」といっている子どもを学校に行かせたいの?
教員志望者が激減している現状を変えるため?
さらにニツポン人を一色に染めるため?
「日本人になる」とはどういう意味?
日本の軍事教育を美化するため?

内容はすべて観てないけど、国家にとってはこのような「日本人」を造ることが学校の目的なんだろうけど、あまりにも偏った観点の作り方だと思う。
学校のいいところがないわけではないけど、それを圧倒的に上回る悪い面があることもこの映画の中で取り上げているのか。

G7各国における10~19歳の死因において、自殺が1位になっているのは日本だけで「自殺」の死亡率でみても、日本は最も高い7%。自殺大国ニッポン。
教員や児童生徒の自殺が毎年増え続けているが学校は変わらない、変えようとしない

「学校にNO!」という子どもも、生徒間のいじめ件数も増え続けている。
(「学校にNO!」というのは健全なことだけど)
「学校に行きたくない!」という子どもはごくごく正常な子どもなんです

学校はデメリットの方が大きいから学校に行く行かないはどっちでもいい

教員志望者は減り続け、定数に足らないまま何も変わらない、変えない。
採用試験に受かっても辞退する者も増えている。
さらに、時間外労働等による過労死(自殺も含む)、精神疾患等による長期休職。
教員の補給ができないために学校運営にも悪影響が出ている。

まともな学校教育ができなくなった学校現場は病んでいるとしか思えない。
子どもにとっても教員にとっても学校とほ魅力かない場所になっている。

映画ではこのような面も取り上げる必要があると思うけどね。

子どもの自殺、2年連続500人超の“異常事態”
日本の小中高生は1週間で約10人自殺している。

鳥取県教員採用試験合格の半数以上が採用辞退するのは当たり前

精神疾患で休職の公立学校教職員が初の7000人超え…3年連続で過去最多
性犯罪・性暴力・不適切指導で懲戒処分の教職員も過去最多 文科省

僕は、みんなと同じことをさせられる学校が大嫌いだった。

2020年の子どもの自殺大幅増加、今私たちにできることは?

作られた日本人 日本の学校に潜むDV的思考と群衆心理の危うさ

ジェーンさんという方が作られた日本人日本の学校に潜むDV的思考と群衆心理と題して「この映画には学校で行われている同調圧力に寄与する指導方法、教師と生徒、さらには生徒同士の関係の中で、子どもがどれだけストレスを感じているのかについて考えることがおざなりにされている」と、私と同じような怖さ危うさを感じたという感想を以下のように述べています。

学校教育と生政治

多数派とは異なる特性を持つ子どもたち)は、その教育システムに適応できずに苦しむことになる
・成績によるランク付け
生徒を数値化し、優劣を明確化することで、効率的な「人材」と「非効率的な存在」を区別します。

標準化されたカリキュラム
多様な生徒の個性を無視し、特定の能力や価値観を押し付けます。

同調圧力による監視と罰
教師や管理者が生徒の行動を監視し、規範に従わない者を罰することで、従順さを強制したり、生徒同士を監視する事を繰り返していく事で構造が内面化されて行きます。

勤勉さ・規律の裏に潜む矛盾
映画の中で称賛される「勤勉さ」や「規律」、「努力の先の成功」は、一見すると美徳のように見えるかもしれません。
でもそれは「生政治」によって作られた構造の一部。この規律の裏側には、子どもたちが多様な個性を抑圧され、社会が求める「理想的な人間像」へと型にはめられる暴力的な側面があります。

これらのシステムは、教育を「支援」ではなく「管理」の対象に変え、個々の生を抑圧する形で機能しています。
元々は意欲的で多様性に溢れる子どもたちを、特定の価値観や能力に適応させようとする学校制度。これはフーコーが言う「規律権力」に重なります。時間割による厳密なスケジュール管理、行動の監視、評価制度など、すべてが個々の身体や行動を制御し、効率的で従順な「労働力」として育成する目的を持っているので、監督が絶賛している『時間通りに来る日本の公共交通機関は当たり前ではない、それは誇れる日本の素晴らしさなのだ」が実現されるのかもしれません。
ただし監督はご自身がその『労働力』とは違う場所からその事を見ている可能性が高い。

教育が本来持つべき「個性の尊重」や「子どもの発達段階に応じた教育」を軽視し、規律や集団行動に過剰に依存することは、子どもに与える負の影響を見過ごすのになるのではないでしょうか。規律を重んじるという、言葉を選ばずに言うならば『軍隊教育』は、子どもが自己表現や思考の自由を奪われる原因となり、最終的には社会で必要とされる多様な価値観や考え方を受け入れにくくなってしまうのです。

学校が楽しいところだったら子どもは「学校へ行きたくない」とは言わないよ

一人ひとりが特性が違うのだから、それに応じた環境が必要なのは当たり前

みんな社会に溢れる「ひとつの正解」を求め、すべての子どもを「普通」にしようとしていないか

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