教育

なぜ学校の授業へのICT機器の導入がが進まないのか?現状に対する疑問点

投稿日:

特別支援が必要な子どもの場合、学校へのタブレットPCの導入、持ちこみを希望している保護者の方は多いと思います。
しかし、私たち自身がタブレットのメリットについてどの程度知っているでしょうか?
学校の教員も各教科でどのように活用したらいいのか分かっていません。
なんとなく便利そうだから・・・
いろいろなアプリがあるので有効利用できそうだから・・・
ノート鉛筆の代わりになるから・・・
簡単で便利だから?
本当にタブレットPCは簡単で便利なのでしょうか?
もしそうだとしたら・・・
ではなぜ学校へのタブレットPCが進まないのでしょうか?
ICTで何をしたいのでしょうか?
そこをしっかり押さえておく必要があります。
単に教室に持ちこめばいいというのではありません。
何を何のために使うのかということが重要です。
さらにICT機器の使用に対する不安も大きいです。
使い方が分からない、使うのがめんどくさい、何かあったらどうするかの方が心配なので、従来通りの授業展開の方がやりやすいのです。
ICTを使うことによってさらに授業が複雑になる心配も大きいです。
だから、導入に躊躇したり、使うことの弊害の方が先に来てしまうのです。
すでに学校でも実践事例がありますし、教員の研究会も行われていますが、実際の導入には消極的です。
その理由は予算だけの問題ではありません。導入が進まないのには、私もこんな課題の方が大きいような気がします。
その課題とは?
機器を導入すればいいってことではありません。
それをどう活かすかです。
ICT活用の授業研究会も行われていますが、それで終わり。そこから日常的な利用にはつながっていません。
かつてPCが学校に導入されましたが、校内で使っていたのは私の学級だけでした。
PCルームにはエアコンがあったので、うちの学級だけ快適でしたけどね。(笑
何十年も前から授業研究会は研究会のための研究で、役に立っていないのでお金も時間も浪費しています。
そこを改善する必要がありますが、教員は誰も意見を言わないし変えようとしないので永遠に変わらないでしょうね。
学校ではなぜスマホやタブレットなどのICT機器が活用されないのか?
そこには多くのハードルが立ちふさがっています。
学校では 合理的配慮をすることが負担になっているから?
「当たり前のこと」が当たり前にならないのはなぜでしょうか。
こちらに「日本の教育ICT導入の現状に対する疑問点」についてまとめた記事を見つけました。とても重要なポイントが書かれています。
特に公立学校では「持ち込み」のハードルが高いです。
学校にipadなどの持ち込みを要望するときには、まずは子ども自身が使えるようになっていることが必要で、学校の具体的な場面で何ができるかを説明する必要があります。
いくつか気になることもあり、私の考えも書きたいと思いますので、それについては後日まとめたいと思います。
アメリカの学校現場におけるIT導入の現状から見る日本の教育ICT導入に関する議論の特殊さ

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

子どもはなぜ学校に行くのか?行かされているのか?

教員になって様々な子どもたちと過ごして5年くらい経ったころに出会った本があります。 子どもはなぜ学校に行くのか―子育ては「個育ち」 「子どもはなぜ学校に行くのか?」 「子どもたちは本当に喜んで学校に来 …

鳥取県中・西部地区におけるハートフルスペース(教育支援センター)の立上げについて

鳥取県では、義務教育修了後の不登校(傾向)・ひきこもりが心配される青少年を支援する教育支援センターを設置しています。 東部ハートフルスペースでは従来の支援に加えて、今年4月からアウトリーチ型支援をスタ …

プログラミングを楽しく学べるおすすめの本

プログラミングの勉強中です。 自分で作ったプログラムで遊べるのは楽しいですよね。 スクラッチが簡単で分かりやすいです。

「不登校児童・生徒」と呼ぶことは人権侵害です!

何度でも言います! 生き方はみんな違っていい。 だから、そもそも「不登校」という概念もありません。 これが当たり前の考え方なんです。 学校へ行くか行かないかは本人が決めることです。 誰からも強制させら …

みえ不登校フォーラムを開催 鳥取県でもやりたい!

素晴らしいですね。 フリースクール代表、教育センター班長、大学の先生がコーディネーターとなり、不登校経験の当事者と親が同じ場で語り合う会です。 みえ不登校支援ネットワークは、三重県内の不登校に関わる行 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料