教育

子どもが不登校になったときの家庭と学校の協力体制について

投稿日:


親がとりたい対応と学校側がとりたい対応が食い違っていることも解決から遠ざかっている要因となっているケースが少なくありません。
親が学校側へ不満を持つことが多い理由は、おそらくこれでしょう。
子どもの状況を正確に理解してくれない、細かい配慮を行ってくれない、そっとしておいて欲しいのに頻繁に家庭を訪問しては無駄に刺激を与えてくる、などです。
一番大事なのは、
「子どもにとって今一番適切な選択は何か?」
「今は何をすべきか?」
「その子どもの将来のために今行うべきことは何か?」です。
親がどうしたいか、学校がどうしたいかではありません。
学校と両親が対立していくと、そこを履き違えがちです。
学校に相談することを避ける保護者の方もあるのですが、とても残念なことです。
学校側は学校に戻ることをゴールにしていて、親は今休ませることを優先しているという、両者にギャップがあることも分かります。
中には、不登校に真剣に親身に取り組んでいる教師もたくさんいます。
しかし、学校としても「どのように対応していくのがいいのか分からない」というのも正直なところです。学校も困っているのです。
「もう学校には行かなくていい!」と決めるのが最善の方法だとはいえません。
子どもが「学校へ行きたいのに行けない」という状態であればなおさらで、学校としては「学校に来やすい」環境や体制を整えていく必要があります。
そのために、子どもが学校に対してどうしてほしいと思っているのか、どんな願いを持っているのかを受け止め、それを実現していくために親と学校間で共通理解の元で具体的な対策を考え実践していくべきです。
そこで、子どものためにも、せめて担任には相談をされることをおすすめします。
どちらも間違いではありませんが、お互いの意向ではなくその子どものために出来ることを話し合っていきましょう。

良好な人間関係を作るための心理学的アプローチ

・バックトラッキング(おうむ返し)

相手の言ったことをそのまま繰り返して伝える方法。
「○○しました。」「○○したの。」
「大変なんだよ」「そうか、大変なんだねえ。」
と、同じ言葉を繰り返すことで対人関係で安心感が生まれる。

・行動療法で、できたことをほめる

「なぜ?」「どうしてそんなことそたの?」と原因を探すのではなく、次にできそうなことをスモールステップで具体的な行動を示し、行動の結果を認める。

・期待値を上げ過ぎない、ほめるハードルを下げる

「できて当たり前」→「できたことがスゴイ!」→「やる気のスイッチ」が入る。
× やる気になる→やる→できる
○ やってみる→できる→やる気になる

中学校に行っていなくても高校に行けますか?将来は働けますか?

最後に、進学と就労について書いておきます。
子どもが学校へ行かなくなると不安になるのは、やはり進学と就労のことだと思います。
「中学校に行っていなくても高校に行けますか?」
「学校へ行っていないと将来はどうなるの?働けますか?」
こちらでその不安に答えています。
それでも不安のある方は、個別相談もお受けしています。
親の会では、こんな話もしています。
中学校に行っていなくても高校に行けますか?進学できますか?
ここまで私の考えを書いてきましたが、はじめから読みたい方は子どもが不登校になったら親ができる最善の方法から読んでみてください。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

鳥取市で「こどもを未来につなげる座談会」に参加

18日午後6時半から鳥取市で「こどもを未来につなげる座談会」に参加しました。 不登校や引きこもりの子どもたちを支援するNPO法人地域スポーツ推進協会のフリースクールちゃれすくーるの間屋口貴仁施設長と、 …

10月17日(水)不登校についての教育行政との意見交換会のご案内

「不登校についての教育行政との意見交換会」のご案内です。 1 会の目的  不登校支援を必要とする子どもたちの教育・福祉等の支援体制を充実させるために、主催者と参加者で意見交換をする。 2 日時:平成3 …

鳥取県の高校での特別支援教育の取組みを具体的に推進していくには

発達障がいのある高校生徒数の現状 文部科学省が平成14年に実施した調査によると、発達障がいのある子どもは全体の6%程度いるといわれています。 しかし、これらは、各学校が把握している数をまとめたものなの …

義務教育といっても学校には必ず行くべきものではない、その義務は子どもに課されるのではない

ここで「義務教育」について改めて考えてみたいと思います。 「子どもは学校に行く義務がある」のではなく、「すべての子どもが普通教育を受ける権利があり、保護者には普通教育を受けさせる義務」がある。 さらに …

教員志望者にとって新たな負担が増えるだけ

文科省のやり方は全く現場が分かっていない、一方的で乱暴な教育方針としかいいようがない。 一体どこまで突き進めようとしているのか、訳が分かりません。 今でさえ小学校のカリキュラムはめちゃくちゃなのに、さ …

スポンサーリンク

スポンサーリンク