教育

ダメな人間などいません、ダメな指導者がいるだけなのです

投稿日:

小学校4年生程度の学力しかない女子高生が、一気に偏差値を40も上げて慶應大学の受験に合格した! という実話を元にした映画『ビリギャル』。

「君はね、人間のクズだよ」。名古屋では有名な中高大エスカレーター式のお嬢様学校でさやかさんが中学3年の時、こんな言葉を校長から投げつけられた。髪を金色に染めてクルクルと巻き、スカートをたくしあげた格好でタバコをふかす。異性との交際も見つかっての無期停学を言い渡された際。「母を悲しませたことは反省したけど、あんたは関係ないだろ、クズと言われるほどのことか」と反発した。

さやかさんも「家に帰りたくなかった」。父と顔を会わせれば必ずけんか。夜中に、友人とのたまり場へ迎えに来た父を「くそじじい」と罵ったこともある。

高校2年の夏に、「ビリギャル」の著者である坪田氏が経営する学習塾に通い始めたことだ。内部進学も危うい学力だったことを心配した母が薦めた。「大人はみんな、私をダメなやつと見ている気がしていた」さやかさんに対し、坪田氏はちゃんとあいさつができることを「いい子だね」と褒めた。「褒められたことって、母以外にはなかった」

ダメな人間などいない!

「ダメな人間などいません、ダメな指導者がいるだけなのです。」
なんてカッコいい言葉なんでしょう。
「ダメな生徒などいません、ダメな先生がいるだけなのです。」
「ダメな社員などいません、ダメな経営者がいるだけなのです。」
「ダメな教員などいません、ダメな教委や文科省がいるだけなのです。」
「ダメな子どもなどいません、ダメな親がいるだけなのです。」
とも言い換えられませんかね?
「ビリギャル」というのも、狭い評価基準を元にした判定にすぎません。
さやかちゃん、なかなか鋭い社会を観る目を持っています。
偏差値30からケーオー(慶應)に受かったさやかちゃん、自暴自棄から立ち直った弟、不登校から上智に合格した妹。
これは、奇跡でもなんでもありません。
誰もがその可能性を持っていて、それをきちんと引き出すことができれば実現できるのだという証です。
運動会で一等にならなくても、テストで100点をとらなくてもいい。通知票に○がつかなくてもいい。あなたはあなたで頑張っているんだから。
「だめな子ども」なんて一人もいません。
「だめな人」も一人もいません。
いるとしたら、「だめ」って決めつけている人の方です。
さやかちゃんの受験の朝、お父さんがマイクロで受験会場まで送っていく途中で、高齢の夫婦の車が雪で立ち往生していたのを見て、「さやか、おまえはここで勉強してろ!」といってその車を雪から出そうと雪かきを始めます。
ああちゃん(お母さん)の教育方針の方が評価されていますが、お父さんの生き方もなかなかカッコいいです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

映画 ビリギャル スタンダード・エディション [ 有村架純 ]
価格:3575円(税込、送料無料) (2017/10/20時点)

ビリギャル公式サイト
『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』
慶応大に進学した“ビリギャル” その後の物語

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

4月から「合理的配慮」と「社会的障壁の除去」が義務づけられる

今日の日本海新聞にも載っていましたが、米子市淀江文化センターであった「障害者差別解消法セミナー」に行ってきました。 内容は、4月1日から施行される「障害者差別解消法」により、企業等に対して、障がいを理 …

愛知の中3刺殺で県教委が通知、「教委は学校を指導しました」という形ばかりの対応

この通知、いかにも「教委的な通知」だなあ。またこれ?って何度も何度も同じ通知だ。 なんともお粗末なこと。 この事案を生徒間の問題だとだけ捉えるからそういう発想になる。教員の管理不足だと考えるからこんな …

授業の遅れを取り戻すより、子どもたちが時間を忘れて熱中できることをしたらいい

「学びを止めない」 「授業の遅れを取り戻す」 「授業日数の確保を」 「足りない分は家庭学習で」 「なんとかしてオンライン授業を」 「入学試験の範囲はどうなる」 こんな議論を聞いていると、情けなくなりま …

倉吉エンカレッジの会でアドラー「人生の意味の心理学」

今日は倉吉エンカレッジの会の2月の例会と勉強会に行ってきました。 アドラー心理学を学ぶ会なのですが、さまざまな人間関係の悩みに対応することのできる実践的な心理学です。 今日も、参加者のあるエピソードを …

鳥取県中部の不登校、ひきこもり青年と親の会「倉吉トトロの会」5月定例会のご案内

倉吉トトロの会の5月定例会のご案内です。 新年度が始まって1ヶ月。新しい生活にも慣れてきた半面、そろそろ疲れが出てくるときではないでしょうか。 新しい学校や職場に変わり、その環境になかなかなじめなくて …

スポンサーリンク

スポンサーリンク