教育

環境調整ができたら「発達特性」は、武器になる

投稿日:2017年6月2日 更新日:

環境調整ができたら「発達特性」は、武器になります。
何度も言いますが、「発達障害」の「障害」とは、本人にあるのではなく、周りの環境にあります。
だから、環境調整によって特性は素晴らしい能力になります。
その能力を発揮できる学校や職場などの環境にしたら、「障害」は障害ではなくなり、優れた能力として高い評価をされます。
現在、「障害者」への労働賃金は著しく低いですが、能力に応じた高い評価をしたら、その対価として高い報酬も得ることができます。
このような優れた能力のある「特性」を発揮して活躍している人もたくさんいます。
だから、まず本人が「自分の特性」を知り、その「能力」をいかにして発揮するかを見つけることが重要です。
「発達障害」と診断されることをマイナスに捉え、それをどうにかして「克服しよう」とするのではなく、「能力」と見てそれを発揮できる場を見つけたり、作ったりすることが重要です。
このように考えたら、「障害者就労」「障害者雇用」のあり方が根本から変わります。
そして、「特性を知ること」は障害の有無に関係ありません。
そもそも障害の基準てなんなん?と私は思っていますので、自分の特性を知り、それを活かして自分らしく生きていくことができたら、それでいいんですよね。
付け加えておくと、「特性を知ること」は単に「発達障害の診断を受け、診断名を知ること」ではありません。
これを「診断」に限定して受け止めている人は多いのですが、決してマイナス面を知って、それをどうにかしようということではありません。
特性はすべての人がもっている素晴らしい能力ですから。
園や学校に入学したとたんに子どもの「二次障害」が顕著になるのは環境調整ができていないためです。
発達障害は治せないし、治す必要もありません。問題は発達障害にあるのではなく、二次障害にあります。
二次障害を防ぐために環境調整が必要なのです。
本人が治すのではなく、周囲が治す必要があるのです。
これが「発達障害の理解と対応」の基本中の基本です。
発見1:発達障害は、単なるコミュニケーションや社会性の障害ではない
発見2:感覚過敏で発達障害の当事者は「情報おおすぎ(Too Much Information)」状態になる
発見3:発達障害の人は、自分の何が人と違うか、なかなか気づけない
発見4:障害だけじゃない。「過剰適応」の苦しみ
発見5:少しの配慮があれば、ぐっと生きやすくなる
「発達障害の当事者と打ち合わせをする」というので取材させてもらったら、むっちゃ勉強になった話
NHK『発達障害プロジェクト』

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

発達障害の子どもたちが辛いのは不適切な対応による「二次障害」

この記事すごく分かりやすいです。 発達障害の子どもたちが辛い思いをしているのは、周囲の理解のなさからくる不適切な対応によって引き起こされる「二次障害」によるものが大きいです。発達障害からくる特性はうま …

漢字の繰り返しドリルよりも楽しくて身につく漢字学習アプリ

iPadなどのタブレットやスマホを使うと、漢字学習アプリで漢字の勉強ができます。 このアプリ1つで小学校の6年間に習う全ての漢字を学習することができます。 教育専門誌や書籍、教育委員会のホームページ、 …

発達障害の子どもの入級前には担任にしっかり伝えておくことが大事

「教員だから発達障害の知識も理解もあるはず」 「発達障害の子どもの対応もできるだろう」というわけではありません。 もちろん、学校の教員として研修も受けていて、障害名程度は知っています。 しかし、知識も …

不登校の子どものお母さん方に一番おすすめなのは親の会

お母さん方に一番おすすめなのは親の会です。 学校だけでなく、夫、親、姑、ご近所さんとの関係もありますよね。 子どもの問題で周囲の人たちから責められ、一番辛い思いをしているのはお母さんだと思います。 親 …

学校での発達障害のある生徒への指導・支援資料が活用されない理由

これだけの資料がある。 このような資料は各地で作られている。 しかし、これがほとんど活用されていない。 教員も知らない。 知っていたとしても、現場で使えない、使われていない。 実際に活用できるような研 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク