教育

学校復帰の「約束」が子どもが自分で自分を追いつめる

投稿日:

子どもの自殺が1年でもっとも多い時期が2学期の初めです。
「学校に戻ってみようか」という働きかけの背景には、学校を休むことを許さず、不登校を罪悪視する世間の風潮がある。
保護者や教員も口では「ありのままを認める」などと言うが、なんとかして学校へ行かせたいという気持ちが強い。今を認めるその先には、必ずといっていい「学校復帰」がある。
学校に戻るように周りが無理を強いたり、交換条件を出してなんとかしようとすることによって、ことを知ってほしい。
不登校を罪悪視する風潮を作りだしているのは、私たちであることを強く認識して、身近な子どもたちを見守ってほしい。
学校に行けない、教室に入れない、誰とも会えない。
それはそれでいい、存在していることに価値がある。
「できる、できない」というDo、何かしないと価値がないと見るのではなく、「ある、いる」というBeを認める社会を作っていきたい。
学校復帰はひとつの選択肢ではあるが、子どもの向かう方向の全てではありません。
学校は無理しないで行かなくていい。
学校は絶対行かないといけないところでもない。
行きたかったらいけばいいし、行っても行かなくてもいい。
2学期が始まるので「行かなくちゃ、行こう」と思うことで苦しくなるなら、行かない選択をしてもいい。
「そのままの自分でいる」こと、今の自分の気持ちに素直に従う選択をしたらいい。
これからのことも気になるけど、それはゆっくり決めていったらいい。
そうやって決められる自分であることを自分で認めてほしい。
そんな考えをしている大人がここにもいるよ。
夏休みが終わって学校へ行くのがつらい子は、うちにいらっしゃい。
子どもが「学校に行くのがつらい、しんどい」と言い出した時にどうしたらいいのか?
こちらに2学期を目前にして、「親御さんと学校の先生へのメッセージ」を書きました。
「学校に行きたくない」という子は無理やり子どもたちを枠の中に閉じ込めることがいかに非人間的なことか気づいている子どもたちです。
「不登校」は子どもたちの「自由解放宣言」なんです。
だとしたら、無理矢理学校へ行かせることがいかに非人間的なことか分かると思います。
いいかげんに「学校信仰」「学校宗教」から目を覚ますべきにも書きましたが、それなら何をしたらいいか分かると思います。
2学期を迎えて不安になるのは子どもだけでなく、親御さんも同じだと思います。「なんとかして学校へ行ってほしい」というのが素直な気持ちだと思います。
しかし、無理矢理学校に行かせることがさらに子どもの気持ちを追い詰めることを知ってください。
子どもが不登校になったら 親ができる最善の方法に、親のできること、してはいけないこと、進学のことなどを書いています。
不登校を追いつめる“約束”をご存知ですか?【夏休み編】(不登校新聞より)

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

教育の目的は自立、「特別支援学級の子どものためのキャリア教育入門」

「特別支援学級の子どものためのキャリア教育入門」(明治図書)を読みました。 教育の目的は「自立」「生きる力をつけること」っていわれますが、それをどこまで分かって教育に関わっているでしょうか? 「自立」 …

別に学校なんか行かなくてもいいし、自由に自分のやりたいことをやったらいい

学校にいかなくても学ぶことはできる! むしろ、行かない方が学びは大きい。 がんばって学ぼうとしなくてもいいし、何かをしないといけないわけでもない。 変わらなければならないのは学校システムと「学校に行か …

第4回倉吉市学校教育審議会 不登校といじめ問題に関する意見から

2月22日に行われた平成27年度第4回倉吉市学校教育審議会 行政サイドからの情報発信が少ないという意見は前から出ていますが、改善されていません。 議事録もかなり遅くなってからの公開で、もっとスピーディ …

学校に行くとか行かないとかどっちでもいい。どうでもいい。不登校の有名人

学校に行くとか行かないとかどっちでもいい。どうでもいい。 「不登校」という状態に本人も親御さんも落ち込んだり罪悪感をもつことも全然ない。 むしろその逆で、自信を持って自分の選択したことをを楽しんだらい …

教室でのいじめと将来の犯罪を予防する、もっとも効果的な方法

日本のいじめ対策は「してあげる」「させる」対応ばかりです。 それどころか、いじめを見てみぬ振りをしたりアンケートを破棄して証拠を隠滅したり。 こんな大人たちを誰が信じますか? これではいじめを解決する …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料