教育

愛知の中3刺殺で県教委が通知、「教委は学校を指導しました」という形ばかりの対応

投稿日:2021年11月28日 更新日:

この通知、いかにも「教委的な通知」だなあ。またこれ?って何度も何度も同じ通知だ。
なんともお粗末なこと。
この事案を生徒間の問題だとだけ捉えるからそういう発想になる。教員の管理不足だと考えるからこんな対応策しか出てこない。
これでは「生徒をどうやって管理するか」が課題になる。それがそもそも問題なのです。
そうではなく、これまで行ってきた学校での人権教育、福祉教育、教科指導、生徒指導など学校教育そのものに問題があるという認識が必要です!
いかにも「教委は学校を指導しました」という形ばかりの対応だわ。
「②児童生徒の発するどんなサインも見逃すことなく学校全体で情報を共有し」
教委や文科省がよく使う「どんなサインも」ってどんなサインなん?生徒から感じるどんな様子や態度なん?
「③刃物などの管理や取り扱いについて指導を徹底する」
具体的にどんな指導をするのか?
これは刃物の扱いを指導したら防げる事案なん?
「教師をはじめ関係者一人一人が問題の重大性を強く認識し、切実な問題として向き合うよう」って、現場の教員は十分に認識しているよ!
トイレに行く時間さえない現場の教員にそれができるのか?担任一人で40人を常に観るなんて不可能です。
子どもの命と人権を軽視している文科省や教委のあり方こそが問題なんです!
さまざまな問題を産んでいる「学校制度」「学校システム」を今すぐに変えないと。
文科省は「教師のバトン」の声を聞いているのか?学校教育を改善する気はあるのか?それが最も大きな問題です。

「子どものサイン見逃すな」 愛知の中3刺殺で県教委が通知

福岡県教委“危険物持ち込み”点検を市町村に通達~“愛知の同級生刺殺”受け

また出た~!
・危険物を持ち込まないよう指導を継続
・アンケート調査でいじめやトラブルを再確認する
生徒は危険物の扱い方は分かっている。前には小学生がカッターナイフで首を切るという事案も起きている。
アンケートで本音を書けばヤバイことも知っている。
頭髪検査、パンツの色検査、スカートや靴下の長さ検査、個人の携帯管理、そして危険物検査?
学校は刑務所か?
こうやって教員の仕事が教員の負担がどんどん増えていく。
教員本来の仕事の時間がどんどん減っていく。
それを改善するのが教委の仕事なんじゃないの?
生徒のことも現場の教員のことも
一番理解していないのが文科省と教委です。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

第4回倉吉市学校教育審議会 不登校といじめ問題に関する意見から

2月22日に行われた平成27年度第4回倉吉市学校教育審議会 行政サイドからの情報発信が少ないという意見は前から出ていますが、改善されていません。 議事録もかなり遅くなってからの公開で、もっとスピーディ …

「不登校は不幸じゃない2019in鳥取県」を開催しました

昨年の「不登校は不幸じゃない2018in鳥取県」に続き、今年も「不登校は不幸じゃない2019in鳥取県」を虹の会主催で開催しました。 今回もいろいろな立場の人たちに参加してもらい、また新たなつながりが …

親にできることは我慢させることではなく、子どもの選択権を奪わないこと

幡野さんとまったく同意見です。 「これ買って」と子どもに言われたら、買った方がいい。 「これやりたい」と言われたら、なんでもやらせた方がいい。 「やりたくない」と言われたら、無理してやらせなくてもいい …

自ら学び考える力を育てるためにも「学びの自由化改革」が必要です

この度のコロナの影響がさまざまな形で現れていますが、だから私も、今こそ教員の働き方も含めて教育制度の見直しをするチャンスだと思います。 チャンスにしなければなりません。 一斉授業をオンライン配信する競 …

学校に行かずに家で学ぶホームエデュケーションとは?

不登校を自己責任としている日本社会ですが、国家、社会の側に「教育機会の均等を保証する」という意味でも個に応じた環境を作っていく義務があります。 学校へ行く権利はありますが、学校へ行く(行かせる)義務は …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料