社会問題

精神医学が学校の色に染め上げられた負の局面

投稿日:

学校が精神医学を染め上げる仕方から、学校の奥深い全体主義の本質と、さらに全体主義そのものの本質を見て取ることができる。
この記事は、「精神医学が学校の色に染め上げられた局面」を例として全体主義の恐ろしさについて書かれています。
この事例は決して特別なことではなく、日常や学校生活の中で「当たり前」のように行われている「異常な実態」を取り上げています。
・精神医学は、学校にあわない人を「病気」や「障害」として扱い、学校に適合するよう操作を加えてきた。
・学校固有の「こうでなければならない・ああでなければならない」を基準点として「こまり」がつくりあげられた。
「学校のものに合わない者」は治療の対象とされ、「学校のもの」に合うように治すという論理ですが、治すべきことは「学校全体主義」です。
学校に来られない子どもを「適応指導」によって治す。みんなと同じ行動ができない子に「発達障害」というレッテルを貼って隔離、排除し、強制訓練や投薬をして治療するというのもそれに当たります。
このようにして、社会の「学校信仰」「学校宗教」が確立されてきたのです。
「学校信仰」によって、学校や社会のシステムに乗れない者、合わない者が排除の対象になってきたのです。
「診断名」がつけられることで安心している親御さんがいるのも確かですが、「診断名」ではなく個々の「困り感」を減らすための具体的な対応の方が重要です。
いじめ研究の第一人者が問う、日本の学校が染まる「全体主義」の核心

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-社会問題

執筆者:

関連記事

内閣府「ひきこもり実態調査?40代50代のひきこもり当事者もたくさん

全くおそまつな調査と分析です。 誰のためなのか、何のためにやったのか、全く意味のない迷惑な調査です。 「調査をやりました」という形だけ残すことが目的だとしかいいようがありません。 「報告書を作った」と …

福島第一原発での事故は日本だけの問題じゃないよ

ネットで評判になった黒澤明の映画「夢」(1990年、120分)、8作品のうちの第6話「赤富士」。 今の福島原発災害を予知していたかのようだ。 黒澤明、映画『夢』で原発事故を20年前に糾弾「原発は安全だ …

自分が変われば、自分と付き合っている人々も変わっていくはず

同感です。 「人の命を等価に見ない、そのことこそが、この世界に死者を増やしている根本的な問題」 「共に助け合って生きる、本当に豊かな社会を取り戻すための第一歩は、知ること」 「自分が変われば、自分と付 …

今自分を生きることがみんな誰かのためになっている。本当に必要な防災グッズリストも

令和6年1月1日に「令和6年(2024年)能登半島地震」が発生しました。 今改めて災害への備えを再確認しています。 家具の配置と固定、避難ルート、避難場所の確認、避難時持ち出し品の準備、特に水と食料、 …

池田町学校事故等調査委員会の報告書はもっと突っ込んだ分析と具体的な提言が必要

福井県池田町池田中2年生の自殺で、池田町学校事故等調査委員会がまとめた報告書が公開されました。 この報告書の「提言」はいかにも「教科書通り」で、これは「本件」についてではなく一般的な提言となっています …

スポンサーリンク

スポンサーリンク