教育

倉吉市の小学校適正配置の目的は「子どもたちにとってより良い教育環境を作る」こと

投稿日:2017年10月4日 更新日:


今月初めに市報といっしょに「倉吉市の小学校適正配置推進の現状と課題」という資料が各戸に配布されました。
小学校を減らすことは、子どもにとってもデメリットしかありません「倉吉市立小・中学校の適正配置」倉吉市民シンポジウムにも書きましたが、今、「子どものため」という学校統廃合・学校再編が進んでいます。教育委員会は、なんだかんだと「子どものためだから」というウソの理由で説明しています。
小学校適正配置の目的は「子どもたちにとってより良い教育環境を作る」ことです。
決して、小規模校を大規模校に吸収統合することではありません。
しかし、教育委員会としては、「多くの児童が競い合い、集団活動、学校行事などの教育活動が支障なくできる規模を確保することが必要である」として、規模を確保することを目的としています。
これではこれまで議論してきたことが全く意味をなさないことになります。
吸収統合が、子どもたちにとってより良い教育環境だと決めつけていることには大きな疑問があります。
大切なことは、子ども個々のニーズに対応した多様な学びの場を作ることであり、大規模校に統合することではありません。
統合によって多様な学びの場はどんどん減っていき、子どもたちにとってはデメリットの方が大きいのです。
さらに、「主な質問とその回答」も統合ありきを前提とした回答となっています。統合でしか「より良い教育環境を作る」ことができないという断定的な回答になっています。
これまでの説明会でも、行政の立場としては「統合ありき」で進められています。
これは、どう考えてもおかしい。学校統合の本音を隠すための言い訳にしか聞こえません。
10月1日の市会議員選挙では「学校統合に反対」を訴えた候補も当選しました。
これも市民の意向であり、統廃合に反対した議員にも学校存続に向けて頑張ってほしいと思っています。
倉吉市小学校適正配置推進の現状と課題

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

学ぶことが楽しいと自分がそれを示すこと、小学校教員を早期退職した理由

コラボ・スクールは、子どもたちが放課後に安心して集まれる場を目指し、被害が特に激しかった、宮城県女川町と岩手県大槌町に設立されました。2016年には、熊本地震により大きな被害を受けた熊本県益城町で、コ …

学校卒業後の就労まで見据えた特別支援が重要

一人ひとりを大切にする教育のためには、就学前の子どもから学校以外の学びの場は絶対に必要です。 社会参加の形も一人ひとり違います。 それを実現できる社会を作っていきたいです。 明蓬館高等学校は、障害者雇 …

学習障害の子どもの中学校選び、いろいろな選択肢があります

発達障害がある子の場合、小学校や中学校に入学する段階で悩んでいる保護者の方も少なくありません。 基本的には住んでいる住所によって行く学校が指定されますが、学校によって特性の理解や対応の仕方も異なるので …

学校の外で学ぶのもよしとなれば「不登校」という概念そのものがなくなる

アメリカには「不登校」という現象とか概念がないそうです。 それは、オルタナティブスクールとホームスクールという、二つの制度があるためです。 ホームスクールとは・アメリカ建国以来の「納税者が学校をつくっ …

学校評価が子どもの学ぶ意欲を奪っているので学校から評価をなくすべき

12月8日に「ゆりはま まなびの湖」梶取先生の特別授業と講演会に行ってきましたが、めっちゃよかったです。 話の内容は私がめざしている学びの姿そのもので、めっちゃ共感することばかりでとても勇気をもらいま …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料