「新型コロナからみんなを守る鳥取県民宣言」で感じる猛烈な違和感にも書きましたが、鳥取県に続いて倉吉市まで?
これに限らず、このような「正論」をキャッチコピーした啓発活動には当事者意識が感じられません。
上から目線で他人事と見ているとしか思えません。
これって、何度も言われなくても分かっていることを押し付けられる学校の道徳と同じです。
・県民、市民を分断し、孤立化させているのは誰なのか?
自治体、メディアを含めた伝え方、報道の仕方に問題があります。
「コロナは怖いよ、うつると怖いよ!だから人から離れよう」と恐怖を煽った行政やマスコミが、人を人から遠ざけて分断、孤立化させる。その同じ口で差別をするなと言う。
こうやって行政からの報道やメディアによって恐怖心だけを煽るような内容を拡散してしまったことが大きな原因です。
その当然の結果として差別が生まれています。
差別政策をしている一方では差別をするなって?
〇〇キャンペーン、〇〇ステッカー、○○ワッペン、〇〇コンクール。
そのどれもが意味があるとは思えません。
差別をしない「フリ」をすることが目的になっています。
大事なことは具体的な行動です。
これは典型的な人権学習の失敗例の再生産です。
差別政策をしている一方では差別をするなって、矛盾していませんか?
これまでの人権教育の失敗が今の状況を生んでいるという認識が必要です。
大切なことは「自分で考えて自分でできる行動をする」ことであり、上から押し付けられるものではありません。
そして、必要な人に「正しい情報と知識」をスピーディーに届けていくのが行政の役割であり、啓発ポスターを作ることが仕事ではありません。
これから「私はコロナ差別はしません」というステッカーやバッチなども作るのでしょうか?
新型コロナウイルス感染症に関する倉吉市人権尊重宣言