私自身も誰からも命令されることがない、時間に束縛されない、今のような自由なワークスタイルが合っています。
借金玉さんはこう呼びかけます。
「世界は『ハイスコア自慢』で満ちています。
まるでハイスコアを出すことが、人生の目的みたいな気がしてきます。
そんなことはありませんよ。あなたの人生を生きましょう。
僕はもう順位は気にしません。
自分のレースを自分のスピードで走ります。
残念ながら人生はまだ続く。やっていきましょう。」
借金玉さんをご紹介すると……落ち着いて考えるということが苦手で、得意はケアレスミスとなくし物。
「スケジューリングや整理整頓は破滅的」で、衝動性が強く、言うべきときではないことを言ってしまったり、やるべきではないことをやってしまったり。感覚過敏や自分のルールへのこだわりも激しく、空気の読めなさは常軌を逸したレベル、だとか。
当然、幼少期から周囲となじめず、せっかく入った一流企業では「記録的な速度で職場の嫌われ者」となり、2年もたたずに「敗走」。その後、起業するも失敗。無職となり、「うつの底」で苦しみながらも這い上がり、今に至る……。
とまぁ、なんとも波瀾万丈。発達障害を抱え人生を七転八倒しながら、身をもって習得してきたライフハックをまとめたのが本書なのですが……その内容はというと、極めて実践的で汎用性の高いものばかり。