教育

これからの社会に望まれる合理的配慮

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ある子に他の子とちがうことをすると、日本の学校では「ずるい」という声があがります。
日本の学校では、一人に違うことをしようとすると、「えこひいき」と言われます。
アメリカの小学校でのインクルーシブ教育は、学校側が「障害があろうがなかろうが、すべての子どもたちが普通学級で過ごせる手だて」を用意してくれます。
障害のある子が障害の無い子と同じ教室で同じように学ぶために、学校側がその責任を担っています。
支援を必要とする子がいれば、その子に必要な支援が用意する。
その子に必要な支援を、その子が障害があろうがなかろうが一緒に考えることが大事なんです。

「障害のある人の為に、障害がない人は迷惑を被っても我慢すべきなのか?」の問いに対する答えはどうでしょう。答えはNOです。
一方、
「障害のない人たちの生きやすさのために、障害のある人は我慢しなくちゃいけないのか?」の答えはどうですか?それだってNOなはずですよね。
アメリカのある小学校で、障害のある子の支援に対して「不公平だ」と言う子がいました。
アメリカでは、障害のある子供たちは、州のテストなどを受ける時に、「時間の延長」や「別室で試験を受けること」などの配慮が、IEP(個別教育支援計画)で認められればそれらを選択することができます。その障害のある子には聴覚過敏があったので、落ち着いてテストを受けるために、別室でテストを受けることが認められていました。その子は算数が得意だったので、別室での試験で高得点を取りました。
それを他の子が「ずるい」と先生に文句を言ったのです。

支援教育の「平等」と「公平」について~我慢する子がいないインクルーシブ教育の姿を目指して~

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