教育

学校での「いじめ予防教育」はなぜ失敗するのか?

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学校でのいじめを減らす方策の1つとして、子供たちへの予防教育がある。適切な予防教育が行われれば、いじめの発生数を減少させたり、もし発生した場合でも早期に発見・対処し、環境を含めた改善を行える可能性が高まる。文部科学省の「いじめの防止等のための基本的な方針」でも、予防教育は「学校が実施すべき施策」の1つにあげられている。
いじめ予防用DVD教材。「いちばん悪いのは誰ですか?」と尋ねた担任は、子どもたちの答えに絶句した。担任の前で見せる従順な顔とは裏腹に、そのクラスでは特定グループによる陰湿ないじめが横行していた。

教員ほど社会の現実を知らない者はいません。そのほとんどは学校の外の社会を知らないので「教科書通り」の「決まりきった答え」しか知りません。児童生徒にもその答えしか求めません。
だから、それに向かうことが目的になり、授業でも担任自身に当事者意識がありません。リアリティーがありません。
だから、「形ばかりの授業展開」で終わります。まさに「いじめ予防ゴッコ」です。
これは学校の授業だけではありません。いじめ予防キャンペーン、いじめ予防ポスター、いじめ予防会議や研修会など、そのほとんどは「ゴッコ」です。主催者だけが「ゴッコ」をやったことに満足して終わっているのです。
今年度から道徳が教科化されますが、これではいじめをなくすことはできません!
当事者意識がなく他人事と考えている教員や教育関係者にはいじめをなくすことはできません。
「悪いのはいじめられた方」と言い放つ子
いじめ予防教育はなぜ失敗するのか

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