教育

軽度知的障害の特徴と判明しやすい時期、本人に合った学習・支援方法

投稿日:

軽度知的障害は抽象的な内容の認識に困難さが生じることから、学習面でのつまずきや対人コミュニケーションなどの難しさを感じることが多い障害です。
成長するにつれて症状が顕著に現れることから幼少期には気づかれにくく、思春期の多感な時期に診断されることがあります。抽象的な認識は苦手ですが、経験を重ねることで認識の幅を広げていくことができます。

・軽度知的障害があっても日常生活ではほとんど支障はなく、その多くは学校に入ってから知的能力を問われる場合、小学校高学年~中学生の時に症状が明らかになる。
・勉強が分からない、友達関係が上手くいかないなど、年齢を追うごとに困難な場面に出会うことが多くなる。
・軽度知的障害を受け入れることへの本人・保護者の戸惑いもある。
・学校で受けたストレスが家庭で爆発してしまうケース、その逆のケースもありえる。
ここからが大事です!
・軽度知的障害があっても、本人の認知特性に合った学習機会をつくれば、言葉や計算の力を伸ばしていくことができる。
それには、具体的な経験を積める機会を増やしたり、本人の経験に結びつけて説明をするなどの支援を行なっていくこと。
・周りから見た「問題行動」をとる子どもを「困った子だ」と見るのではなく、「子ども自身が何に困っているのか」、その子が「問題行動をとらざるを得ない原因は何なのか」を理解しようとすることが大切。
・心理的・身体的なストレスからそのような行動をする場合があるので、カウンセリングを通して子どもをケアしたり、学校・家庭の環境をもう一度見直すことが必要。
自分の子どもに「軽度知的障害があるかもしれない?」と気づいたら、まずは保健センターや子育て支援センターなどの身近な相談機関や窓口に行ってみましょう。
同じような体験をしている保護者の集まりである、お近くにある「親の会」に行ってみることもおすすめします。
「その子が困っていること」を明らかにして、「その子に合った対応方法」や「学習方法」を見つけることができれば、自信をもって学習したり生活したりできるようになります。
こちらには、軽度知的障害の診断基準と検査方法や軽度知的障害との向き合い方・学校等での配慮のポイントについての解説もあります。
軽度知的障害とは?軽度知的障害の特徴と判明しやすい時期、本人に合った学習・支援方法まとめ
くらよし子育て応援ガイド
とっとりけん子育て王国推進局

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

「普通教育確保法」の理解を広げる2種類のリーフレットができました

「普通教育確保法」の理解を広げる2種類のリーフレットができました 全国ネットワークが、「普通教育確保法」や近年の不登校政策の変化をうけて、その理解を広げる2種類のリーフレットを作成しました。 「普通教 …

鳥取県中・西部地区におけるハートフルスペース(教育支援センター)の立上げについて

鳥取県では、義務教育修了後の不登校(傾向)・ひきこもりが心配される青少年を支援する教育支援センターを設置しています。 東部ハートフルスペースでは従来の支援に加えて、今年4月からアウトリーチ型支援をスタ …

不登校の子どもが主人公の小説『かがみの孤城』の作者辻村深月に不登校当事者が取材

『かがみの孤城』の作者・辻村深月さんのインタビュー記事です。 「『いじめ』や『不登校』から連想できる典型的なパターンに彼らを絶対にハメない」 「大人に対して私は『私の選択を信じて待ってほしかった』と今 …

倉吉市立小学校の行政の都合による統廃合には絶対反対

倉吉市立小学校適正配置推進計画 小学校区別説明会の概要について 5月10日(火)から7月14日(木)まで、13校区で説明会を開催しました。 しかし、これではまったく議論が深まっているとはいえません。 …

個を犠牲にしてまで集団を維持するのは間違っている

「みんなと同じ」「みんなができる」ことほど気持ち悪いことはありません。 しかし、多くの人は「みんなと同じ」平均的な日本人でありたいと思っています。 そんなにみんなと同じになりたいのでしょうか? 優先す …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料