教育

「個別の教育支援計画」は本人や保護者の承諾がなければ第三者に提示できません

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発達障害がある子どもさんが高校進学の際にどういう対応がされるのか不安を持っている親御さんも多いと思います。
入学してからのことも考えて受験する高校を考えている子どももいます。
鳥取県では、平成18年度から全県立高等学校に「特別支援教育担当者」を配置したり「校内委員会」を設置したりするなど、全ての県立高等学校で特別支援教育体制の構築を図っています。
全校種、全学校で「個別の指導計画」「個別の教育支援計画」の作成を推進することとして、今年の4月には「高等学校における特別支援教育の充実を目指して」というリーフレットも作成、公開されています。
中学校から高等学校への進学にあたり、「個別の教育支援計画」などは適切に引き継がれることが必要ですが、中学校と高等学校の情報共有については「本人の同意」が必要となっています。
「個別の教育支援計画」は、原則として書面を本人が保管し、本人が関係機関に届け出ることとなっていますが、それを知らない親御さんも多いです。
「県個人情報保護条例により、中学校と高等学校の情報共有については、本人同意がとれたもの以外は、原則として禁止」
「※「個別の教育支援計画」は、原則として書面を本人が保管し、本人が関係機関に届け出る」
これは、鳥取県「高等学校 特別支援教育の取組み」に明記してあります。
つまり、「個人情報の記載された書類」については本人や保護者の承諾がなければ第三者に提示できない、そして「関係機関」の中には中学校や高校もLD等専門員なども含みます。
保護者が希望すれば中学校の教員を通じて高校へ引継ぎもしてくれます。

水谷修さんが「カルテみたいなもの絶対に書かないで下さい」と言った真意とは?

水谷修さんがさんは、いつどこで誰に対してどのように、そして「どういう意味」で言ったのでしょうか。
「カルテみたいなもの絶対に書かないで下さい」という「カルテみたいなもの」とはどのような内容のものを指して言っているのか、その真意も考える必要があると思います。
「個別の指導計画と個別の教育支援計画は必要ない」という意味での発言に同調してはいません。
私は、水谷さんの考え方や行動はとても尊敬しています。
彼の発言にも賛同しています。
障害のあるなしに関わらず、 個別の指導計画と個別の教育支援計画は必要です。
それがなければ、学校として情報を共有することも長期的な指導も支援もできません。
また、本人や保護者の同意なしに 個別の指導計画と個別の教育支援計画を作って次の学校へ引き継ぎすることはできません。
だから、
「子どもの困っていることにきちんと対応してもらうために、本人や保護者は学校を含む関係機関にしっかり要望を伝えていく必要がある。」
「保護者も教員もこのような知識とスキルが求められている。」
ということがいいたかったのです。
子どもの特性や状態を無視して、一部だけを見て「レッテル」をはることについては私も反対です。
というか、絶対にあってはならないことです。
水谷さんの「カルテみたいなもの絶対に書かないで下さい」と言った真意もそこにあったのではないでしょうか。
だからこそ、子どものことを本当に理解した関係者と連携していく必要があります。

保護者の要請がなければ会議も支援計画も作ってもらえない

中には支援会議や支援計画の作成を保護者へ提案される学校もあります。
しかし、多くの学校では保護者の要請がなければ会議も支援計画も作ってもらえないというのが現状です。
保護者が何度も何度もお願いをしているにも関わらず支援会議が後回しにされているケースもあります。
「学校だからやってくれるだろう」「これくらい知っているだろう」ではなく、保護者も情報を集めて要望をしていく必要があります。
学校に限らず、特に個人情報は慎重に扱わなければいけませんので、一番気をつかうことです。
なので、保護者と学校と連絡を密にしておくことが重要になります。
そのためには、直接対面しての話し合いを何度も続けていく必要があります。
「個別の教育支援計画」は保護者の了解がなければ情報も得られず策定できません。
「個別の指導計画」は校内での指導資料として作成することはできます。
つまり「個別の教育支援計画」は「個別の支援計画」に含まれるものであり、「個別の支援計画」を教育機関が中心となって策定する場合の呼称です。

以下、参考資料を載せておきます。

「個別の指導計画」と「個別の教育支援計画」について(文科省)
本人・保護者・学校等のための個別の教育支援計画ー 策定マニュアル(鳥取県教育委員会特別支援教育課)
高等学校における特別な支援を必要とする生徒への指導・支援ガイドブック(鳥取県 教育センター)
福岡市教育委員会作成のものが分かりやすいです。
「個別の指導計画」・「個別の教育支援計画」ガイドブック

鳥取県教育委員作成の特別支援教育資料

「個別の指導計画」とは、支援を必要としている児童一人一人について、指導目標や内容、支援の方法、配慮事項などを具体的に示した計画です。これは定期的なチェックと見直しが必要で、子どもの状況に応じて改善していきます。
これは、教職員が共通理解するためのツールになり、学校間での引継ぎにも使われるものです。
親の会や個人的に話をしていると、これらが学校からの情報として伝わっていないために、このような取り組みが行われていることを知らない親御さんは多いです。
参考にしてみてください。
1 特別支援教育を進めるために
2 実態把握のためのチェックリストの活用
3 どの子も安心して学ぶことのできる学級づくり
4 ケース会議・支援会議のねらいと進め方
5 インシデントプロセス法を取り入れた事例検討会
6 個別の教育支援計画の作成と活用
7 個別の指導計画の作成と活用
また、発達障害があるとか中学校で不登校だったからといって進路が決まってしまうこともありません。
高校進学においても、鳥取県でも公立私立を問わず様々な選択肢があります。
子ども本人の希望する高校に入ることだって可能です。
とにかく、気になることがあったら、早目に担任あるいは特別支援教育担当者などに相談することをおすすめします。
鳥取県「高等学校 特別支援教育の取組み」

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