教育

不登校の親の会「鳥取タンポポの会」でオーストラリアの不登校の実態を聞く

投稿日:

今日は不登校の親の会「鳥取タンポポの会」に参加しました。
今月も様々な立場の方が来られていて、鳥取県内でのフリースクールの現状について、小児科医から見た発達障害と不登校について、不登校からのひきこもり、社会的な理解不足、学校現場や教育委員会の対応のしかたについてなど、いろいろな話をすることができました。
そしてなんと、今日は鳥取市出身のオーストラリアの大学の先生も来られていて、不登校やひきこもり、精神的な不安を抱えている学生が2年くらい前から増えているという話を聞きました。
不登校の学生からの相談も増えているようです。
オーストラリアには旅行に行ったことがあったのですが、もう日本に帰りたくないと思うくらい素敵な国だったので、とても意外に思いました。
オーストラリアの教育が「日本的」になったのではないかと思いましたが、聞くところによると近年は学生に対する教育評価が厳しくなったこと、評価が細かく数値化されて日々の成績をとても気にしているという実態があるとのことでした。
自由な国という印象がありますが、その分自己責任と成果主義が強いのではないかと感じました。
オーストラリアの人はおおらかでのびのび暮らしているイメージだったのですが、評価のしかたが変わることで大学への不適応が増えているのだと知りました。
日本の不登校の要因の中に学校評価と教育制度があるのですが、オーストラリアでも同じような傾向があることが分かりました。
鳥取県では不登校対策が20年以上前から取り組まれていますが、現状はほとんどよくなっていません。
学校に行く行かないか、どこで学ぶのかは本人の自由なのですが、依然として「子どもは学校に行くのが当たり前」「学校に行かない子は悪い子」「不登校=社会的悪」というイメージがあるのは、今でもまったく変わっていません。
企業や大学でもスレスチェックやカウンセリングも行われていますが、それが当事者のためになっているかどうか疑問があります。
それが却って本人の不利益につながるようなことになっては本末転倒です。
そういう意味でも、鳥取タンポポの会のような当事者の会はとても貴重な場になっています。
私自身も毎回参加するたびに勇気をもらって帰っています。
スタッフの皆さま、今月もお世話になりました。
ありがとうございました。
鳥取タンポポの会
http://blog.goo.ne.jp/tanpopo-oyanokai

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

福井県は『学力日本一』ではない。『学力テスト日本一』だ

「学力テスト日本一を維持することが教育現場に無言のプレッシャーを与え、本来の公教育のあるべき姿が見失われていないか」 その通りです。 テストで評価して比較し優劣をつけ子どもを序列化することが多くの弊害 …

『教育』2019.12号「黙」の強制と学校、社会の「刑務所化」

2020年6月から多くの学校で授業が再開されました。でも、その光景は私たちが知っているものとは大きく違うようです。「友達と話せない」「隣の席に友達がいない」「学校に行くのがこわい」SNSに寄せられた声 …

公立小学校に花まる方式導入で朝の時間が変わる?!

「花まる学習会」が公立小学校と一緒に取り組みを始めるということで、話題になっています。 4月にスタートする「官民一体校」ではどんなことをするのかというと・・・ 公立小学校のカリキュラムの中に、花まる学 …

学校へ行けば行くほど子どもたちが勉強が嫌いになっていく理由

個に応じた学習のしかたって、こういうのもひとつのやり方です。 別にみんなが同じことをしなくてもいいんです。 この方法、いろんなパターンで応用できますね。 ある女性が作った『カタカナ』の覚え方 「ウチも …

中学校に行っていなくても高校受験に合格できるのか?

そろそろ進路のことが気になる時期になりました。 特に学校に行っていない子の親御さんは心配になっておられるのではないでしょうか。 「中学校には行っていない、勉強もしていない。うちの子は高校に行けるのだろ …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料