教育

特別支援教育コーディネーターが機能している学校とそうじゃない学校の差がある

投稿日:

学校では、校内や関係機関との連携を行う特別支援教育コーディネーターが配置され、養護教諭やスクールカウンセラー、管理職、大学教員などの専門家と組織的なネットワークを作っています。
しかし実質機能しているかどうかは別問題です。
特別支援教育コーディネーターも、ほかの役職との兼務で専任制ではないことも多く、すべてのコーディネーターが特別支援教育の専門家でもありません。
特別な配慮が必要な子どもには個別支援計画を作成することが定められていますが、作ることが目的となってしまい、運用ができていないケースも少なくありません。
教員が学習障害の子どもに気づいたとしても、通常学級の中で個別のサポートができる時間は少ないです。
この制度を適切に運用していくためには、人員配置を変える、相談窓口を分かりやすくする、学びのための教材にアクセスしやすくするなどの工夫が必要です。

児童生徒の気づきのためのチェックリスト

「学習障害なのかな」と思った時に、教員や保護者がチェックすることができるリストが文部科学省や自治体などから発表されています。
特別な支援が必要な児童生徒の気づきのためのチェックリスト
「児童生徒理解に関するチェック・リスト」
これらのチェックリストを元にして作った、発達障害をオンラインでチェックできるようになりました。
発達障害をオンラインでチェック
・本チェック・リストは、指導者が子ども理解を深め指導の一助とするためのものです。
・障害の判別を目的としたものではありません。

実際の学校現場での対応もまちまちです

鳥取市教委作成の「教職員の障害者対応要領」これでは不十分にも書きましたが、制度もある、組織も作ってある。なのに課題は残ったまま。
保護者が相談しても変わらない、子どもが困っている状態も変わらないのでは意味がないです。
結局保護者が独りでなんとかするしかない状態が続いています。
現場では教職員もどうしたらいいか困っています。
これでは相談しようと思っても諦めてしまう親御さんが増えていくばかりです。
鳥取県では今年度から「特別な支援を必要とする子どもたちの意見交換会」の在り方を見直しましたが、これでどのように改善されたのかしっかり検証する必要があります。
親身になって関わって支援計画を作成し、それをきちんと実行している学校ももあれば、なかなか対応してくれないというケースもありますね。
私も困っているという声はよく聞くのですが、適切な対応をしているといういい事例はあまり情報として出てこないような気がします。
相談に来られるのは困っておられる保護者の方なので、学校によって対応の仕方も異なるので、事例を共有できるといいですね。
読み書き計算が苦手「学習障害」の子どもとどう接するか

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

発達障害のある児童生徒の教育関係者のためのティーチャーズ・トレーニングのすすめ

昨日は鳥取県中部の発達障害の子どもの保護者の集まり「 ピアサポートの会」に参加しました。 医療や特別支援教育の「専門家」と言われる人たちよりも、毎日接している保護者や担任教師のほうが子どもを一番理解し …

わが子の発達障害を障害をオープンにして周囲にどう伝えるか

わが子の発達障害を周囲にどう伝えるかは、保護者にとってとても気がかりな問題です。 障害に対する社会的な理解はまだまだ十分ではなく、周囲の人に障害を伝えることによる不安もあります。 でも、障害をオープン …

教員の多忙化 解消のための提案を聞く気がありますか?

この記事自体が、全く他人事で書かれています。 メディアの無責任さを象徴している内容としか言えません。 >公立小中学校の教職員が負担を感じている仕事について、文部科学省が初めて調べた。 調べるだけなら誰 …

「インクルーシブ教育」とはすべての子どもに必要な教育環境です

「インクルーシブ教育」とは「障害のある子ども」のためだけに行うのではありません。 すべての子どもに対して一人一人のニーズにあった適切な教育的支援を「通常の学級」で行う教育のことです。 障害のある子が困 …

発達障害について教員の理解が進んでいないことも大きな問題

全く同感です。 一般世間ではほとんど発達障害についての理解はされていないのが現状ですが、教育現場で知られていない、教員の理解が進んでいないことも大きな問題です。 教師の勉強不足や子どもの理解不足によっ …

スポンサーリンク

スポンサーリンク