暮らし

オカン後藤誠子さんの「令和4年度ひきこもり問題を考える講演会」に参加してきました

投稿日:2022年11月14日 更新日:

昨日11月13日にとりぎん文化会館で行われた「令和4年度ひきこもり問題を考える講演会」に参加してきました。
「ひきこもりの親が幸せな理由」という演題で、講師は「笑いのたねプロジェクト」代表の後藤誠子さん。

誠子さんとはFacebookで知り合いになり、コメントやメッセージで何度かやり取りしていましたが、鳥取に来られるということで会えるのを楽しみにしていましたので、今回鳥取の地でオカン「生」誠子さんに会えて嬉しかったです。

ひきこもりの親が幸せなわけない?


「ひきこもりの親が幸せだなんて」って?そんなわけないじゃん?って多くの人が思っていると思います。
しかし、そうじゃない。だからこそ今が幸せになっている。
「ひきこもりになってくれてありがとう!」という、「次男くんがひきこもりになったお陰」で親も家族も幸せになったというテーマでのお話でした。
次男くんが高校一年生で学校に行かなくなり数年間ひきこもり状態。
東京の学校に行ったけど地元岩手県北上市に帰って来てからも再びひきこもり状態が続き、親子関係もどんどん悪くなっていった。
当時は岩手県には相談する所も居場所もなかったが、その後初めて県内の親の会や家族相談会に行ってから親子関係にも変化が現れ始めた。
そして、自分自身が楽しいと思える「笑いのたねプロジェクト」を開始。
そして、次第に次男くんに笑顔が出るようになり、親子関係も良好になってきた。その理由とは?
これって超簡単なことだけど、なかなかできないことなんですよね。
詳細はネタばれになるので、この後紹介する動画を視聴してくださいね。


会場には次男くんも来ていて(一同大拍手)、閉会後に誠子さんと次男くんとも話をしましたが、なんだか初めて会ったような感じではなくとても親近感を感じました。誠子さん、講演の最後に次男くんを紹介するなどなかなかの構成テクニック(笑)
専門家でも相談員でもない「ただのおばちゃん」の誠子さんですが、それがいいんだと思います。自分自身の体験を包み隠さず笑ったり泣いたりしながらのお話しでしたが、「ワラタネスクエア」に来る人もそんな誠子さんに会いたいから、話をしたいから来ているんだと思います。きっと今回の講演会に来た人たちも幸せを感じながら帰宅されたのではないかと思います。
私自身、帰り道で「ぼかあ、しあわせだなあ」と感じながら車を運転していましたから。

人と人を結びつけるのはただただ共感すること

「自分がやりたいなと思っていることをやっている人がいる」誰に頼まれたわけでもなく自分自身が楽しいからやっている。自分の思いに共感してくれる人がいること、こうやって同じ思い同じ方向を向いている人と会えると自分を認めてもらえたようで本当に嬉しいです。
誠子さんも講演のなかでいっていましたが、「自分自身が楽しむことが最も大切なこと」だと思い、鳥取の親の会でもそんな話をしています。
「不登校の解決」って何かをしてもらうことではなくただただ共感することなんです。
私の信条も、本人のことを「信じて、見守り、待つ」そして「ありもままの姿を認め」「いっしょに喜ぶ」です。
支援するとは「何かをさせる」ことでも「してあげる」ことでもないのです。
「苦しいときはただそばにいる。本当に苦しいとき、言葉は邪魔になる。辛いことを吐き出したいときはひたすら聞き役に徹する。アドバイスなど無用だ。そして動きたいときは一緒に動いていく。動きだすチカラは自ら持っている。」

特になにもしなくてもいいんです。そこにいっしょにいるだけでいい。そっと見守っているだけでいい。なにもしないことが最高、最善の方法だということを私自身も再確認し、確信が強くなった時間になりました。
はるばる岩手県から鳥取まで来ていただいた誠子さんんと次男くん、そして諸事情があるなか会を開催していただいたとっとりひきこもり生活支援センターNPO法人鳥取青少年ピアサポートのスタッフのみなさん、楽しくて幸福な時間を共有できてありがとうございました。
今日のご縁に感謝してまたいつかどこかで会えることを楽しみにしています。
今度またいろんな人たちとの交流会などもできたらいいな~なんて思っています。

学校に行くとか行かないとか関係ない!

ある日突然子どもが学校に行かなくなる、部屋から布団から出なくなる。
親としては当たり前に心臓が止まるんじゃないかと思うほど驚き、このままでいいの、このあとどうなるのだろうという不安感だけが襲ってきます。
親として当たり前の心配をします。
誠子さんも次男くんが学校に行かなくなったとき、「学校に行かないなんて考えられない」「学校に行かないとどうにかなってしまうのではないか」と、なんとかして学校に行かせようとして無理やり車に乗せて連れて行ったこともあったそうです。
今その渦中にいるときは不安で不安でしょうがないですよね、しかし、学校に行かなくてもひきこもり状態になっても大丈夫です。今の状態がいつまでも続くわけではありません。ひきこもり状態も本人にとっては必要なこと、必要な時間なのです。誠子さん親子が経験したように「ひきこもりを経験したからこそ本来の自分に気づけた、今が一番幸せ!」というときがきっとやってきます。
このまま学校に行かないで、勉強しないで中学校を卒業したらその後はどうなるのか?も心配ですよね。
「このまま学校に行かないで、勉強しないで卒業してその後はどうなるのか?」
「卒業しても高校や大学には行けるのか?」
「学校に行かないとこの先どうなるのか?」
と、多くの親子、家庭では限られた情報、選択肢の中で周りに流されて進路を考えるから不安になるのだと思います。
本来は「本人のやりたいこと」を第一に考えて進んでいくことが一番いいと思います。
「学校には行かない」という選択も自己決定のひとつです。
悩んだら自分のやりたい方向に歩む。親は子どもの決めたことを応援すること。
学校に行くだけが進路決定ではなく、いろいろな方法がありますから。

また、自由な学びをしたら社会参加はできなくなるのか?といったら決してそうではありません。
自由な学びをしたからといって、決して社会から孤立して生きるということではありません。むしろ自分自身を生きるという積極的な生き方を選んだのだといえます。
社会のルールの中で自由な生き方を選択しているにすぎないのです。
決められた一本の道を進んでいくことが正しくて、自由に生きることは間違いであるという認識が間違っています。というか、意味の受け止め方、解釈の違いだと思います。
「公の学校システムを経なければ社会へ出てから企業、会社でやっていくことができない」というのは、とても偏った考え方です。間違っています。

学校に行かないで活躍している人はたくさんいる「事実」にもっと目を向けようにも書きましたが、学校に行っても行かなくてもなりたい未来は続いていきます
学校へ行かなくても将来も心配ありません。自分でやりたいことのために頑張ることが大事なのです。それは学校へ行くことではない場合もあります。学校以外で学べることも多いです。というよりも、世の中には学校よりも楽しいところ、面白く学べる場の方がたくさんあります。

後藤誠子さん親子取材の動画はこちら


後藤誠子海外メディア:アルジャジーラEnglishに出演

後藤誠子さん公式サイト

この講演会は動画での配信で視ることもできますので、こちらでご確認ください。

とっとりひきこもり生活支援センターNPO法人鳥取青少年ピアサポート
令和4年度ひきこもり問題を考える講演会のご案内

鳥取県不登校の親の会ネットワーク


鳥取県内にも各地に親の会があります。
「鳥取県不登校の親の会ネットワーク」は、鳥取県内の不登校・ひきこもりの当事者とその保護者および理解者で組織するネットワークです。
鳥取県内の不登校やひきこもりの親の会など、目的に賛同し、会員登録をした個人や団体などによって構成されます。
親の会は20年以上前から活動を始め、来年2023年には開始して30年目を迎える団体もあります。

鳥取県不登校の親の会ネットワーク

開始当初は各団体でおのおの会を設けていましたが、県内の会の連携や情報交換、イベントの開催などを目的としてネットワークを結んでいます。
また、毎年行われているいじめ・不登校対策連絡協議会にも親の会として参加し、県教委や教育機関や関係団体とも連携しながらすべての人の幸福の実現のために日々活動を続けています。
鳥取県不登校の親の会ネットワークは鳥取県教育委員会いじめ・不登校総合対策センターの関係機関等の情報提供ページでも紹介してあります。

「ひきこもりでいい」おすすめの本

ひきこもりでいい、ひきこもりでいいんです。
戻ってこない過去でも、分からない未来でもなく「ひきこもっている今」を認めること。原因探しや変化を求めることから降りて、本人、家族が周りとの関係に悩みながら折り合っていく過程に伴走すること。「ひきこもり」を解決し関係を終結させることを目的化するのではなく、なによりも関係の継続を目指し大事にする。
求められているのは就労支援ではなく、ゆ~るい関係をつなげる「人」を作っていくことです。
必要なことは自治体も含めてハードルの高い行政手続きや働くことではなく、ゆ~るい関係作りです。

ひきこもりでいいみたい――私と彼らのものがたり

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