教育

学習指導要領って「国が子どもにさせたいこと」、ここが変だと思うけど

投稿日:

2017年3月に改訂され、2018年度から移行が始まる小中学校の「学習指導要領」で、「小学校の外国語教育の教科化」のほか、全体として「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」を重視した学びの展開を目指している。知識偏重の教育から思考力や判断力、表現力を育む教育へのシフトである。
文部科学省は改訂の理由について、情報化やグローバル化によって社会が人間の予測を超えて変化する中で、「新しい時代に必要となる資質・能力を踏まえた教科・科目等の新設や目標・内容の見直し」をするため、と説明している。
確かに、子どもたちを待ち受けるのは今とは異なる「新しい時代」だ。それはいったいどんなものなのか、読み解くキーワードが3つある。「指数関数的発展」「AIによる仕事の代替」「人生のマルチステージ化」だ。

「仕事の代替」「先行きの見えない変化」については人類の進化、というか闘争の歴史の移り変わりによっていつの時代でも起こっています。難しいことが書いてありますが、ようするに、「自分で考えて自分で自分の道を切り開いていく」「時代の変化に柔軟に対応できる」能力が重要だということです。
果たして次期学習指導要領がそうなているのでしょうか?
理念はいいことが書いてありますが、実際にそれが今の学校システムで実行できるのか?
新学習指導要領の柱「考える力を育てる」ために最も必要なことにも書きましたが、学習指導要領って「国が子どもにさせたいこと」です。
そうではなくて「子どもが学びたいこと、国にしてほしいこと」ということが出発点になったら、その内容は全く変わると思います。
特に「自己主導型知性」「自己変容型知性」を育てるといっていますが、「国が子どもにさせたいこと」が目的になっていること自体が矛盾しています。
だからこれまでの「既存の体制に従う、当てはめる」のではなく、「既存のシステムを利用」したり「自ら仕組みを構築する」ために「自分で考えて自分で自分の道を切り開いていく」ための私塾、
21世紀の松下村塾を作ることにしました。
小中学校の「教育方針」が今春から変わる理由
文科省が見据える「新しい時代」の中身とは?

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

いじめ撲滅キャンペーンのような「初心者講座」からいいかげんに脱出せよ

鳥取県いじめ防止対策ガイドブック 「いじめられた側は傷つく」だから「いじめは悪いこと」 こんなこと、誰でもわかっています。 「いじめの本質」を分かっていないまま、いじめについて”理解した気でいる”人も …

子どものための子どもが参加する子ども会議をやりたい!

本当にやりたいのは、子どものための子どもが参加する子ども会議です。 それを大人の私がいう段階ですでにアウトかもしれませんが、子ども会議で話し合ったことを実現していくのが大人の役目です。 主体は子どもた …

小学校での課外活動における飛込指導に係る鳥取県教育委員会の方針等について

禁じられている体育の時間での水泳の飛び込み指導がなぜ行われているのか?にも書いていますが、今回出された「小学校での課外活動における飛込指導に係る県教育委員会の方針」は、妥協案という妥協案です。そこには …

道徳が教科化されても本気で取り組む教員はほとんどいない

道徳が教科化されても本気で取り組む教員はほとんどいないでしょう。 道徳的価値観をどのような評価基準で行うのか? しかも、絶対評価なんて絶対不可能です。 なので、個々の教員の主観で適当に評価されるでしょ …

米子で不登校児童生徒、ひきこもり青年の親の会「つながろう会」の7月例会

7月8日に米子で不登校児童生徒、ひきこもり青年の親の会「つながろう会」の7月例会があります。 日時 7月8日(土)PM1:30~PM4:00 場所 福生西公民館 1F(米子市上福原5丁目9-30) 内 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料