暮らし

ひきこもりサポーターを地域でどれだけ育てられるかも大きな課題

投稿日:

国がひきこもり支援事業に本腰を入れるという一方では、、半数の自治体がひきこもり就労支援を断念という事態もあります。
しかも事業を断念した理由が当事者の「利用ニーズに問題がある」としていることだといいます。
そういう捉え方こそが問題なのです。
こういう意識から見ても、いかに当事者や家族の声を聴くということができていないかが分かります。
「外に出たくても出られない」という状態を理解し、当事者のニーズに応えていくという体制作りが求められます。
当事者や家族の多くが望んでいるのは、就労の前段階での関わり方の支援や身近な社会資源の情報提供です。
さらに、同じ悩みを抱えてきた当事者グループ、家族会と連携した相談ができる窓口や居場所づくりが必要です。
それと同時に、ひきこもる人の気持ちや特性を理解し、ひきこもることも否定しないで社会とつなぐことのできる人たち(ひきこもりサポーター)を地域でどれだけ育てられるかも大きな課題です。
人数把握のための実態調査ではなく、当事者や家族が何を望んでいるのかしっかり聴くことから始める必要があります。それを「利用者側の問題」として済ませているから何も変わらないのです。これまでいかに専門性も理解もない者ばかりが事務仕事をしていたかということです。これまでの支援で何が欠けているのか、その点を真摯に反省し、実態に応じた対応をしっかりやっていく必要があります。
ひきこもり就労支援、半数の自治体が断念 「新しい環境に拒否感」
「引きこもり」本人・両親とも高齢化で困窮、届かぬ救いの手
「大人の引きこもり」と高齢化する親、困窮家庭に行政の光は届くか?
鳥取県ではNPO法人鳥取青少年ピアサポートが県から委託されてひきこもり就労支援を行っていますが、B型の障害者1人あたりの賃金アップを目指す取り組みに注目していきたいです。
障害者支援 膨らむ期待

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-暮らし

執筆者:

関連記事

相撲界の問題は社会構造そのものが象徴的に出ている事案です

彼は弟子を守るために行動しただけで、何の落ち度もないですよ。 彼がこういう態度になったのは相撲協会の対応のせいでしょ。協会の対応に対する処罰はないの? 組織の対面を守るためによってたかって貴乃花をいじ …

私たちが今できることは、自宅で過ごすこと「#うちで過ごそう」

私たちが今できることは、自宅で過ごすことです。 自粛ストレスでしんどいという声も多いし、自粛要請が出ても相変わらず外出している人が多い。 私も初めはコロナを軽く見ていました。騒ぎすぎだと思っていました …

ウソ情報が蔓延し国民の多くが洗脳された2020年、2021年はどうする

ウソ情報が蔓延し国民の多くが洗脳された2020年が終わりました。 自分で考えて行動しない国民がますます増えた年が終わりました。 これも、考えない物言わぬ国民を育ててきた教育の「成果」のひとつなのだと思 …

「ありがたやありがたや」今朝もとても感動的なことがありました

ありがたやありがたや。 今朝もとても感動的なことがありました。 すごいことが起こりました。 毎日当たり前のようにやっていることが奇跡の連続。 こんな日常的なことにもいちいち感動と感謝の繰り返し。 とに …

「人権学習」という枠の中で「何を言ってもいい」という矛盾

昨晩はある人権学習会に参加して来ました。そのほとんど(主催者も含めて全員がといってもいいかも)が動員で集められた参加者の会です。 その時間はほとんどが講師の話で、「これについてあなたはどう思いますか? …

スポンサーリンク

スポンサーリンク