リモートスクーリングは非登校対応による、不登校や行き渋り児童・生徒の支援方法として提案され、実施がスタートしたばかりの新しい取り組みです。
現時点では山梨県の某自治体が、全国に先駆けて試験的導入・運用を開始しています。
このシステムはいいです。
「非登校」という考え方で作る学びの形。
「非学校」ということを大切にして欲しいですね。
「学びとは何か?」を考えたら、このような形もありです。
さまざまな選択肢の中から自分に合った方法が選べる環境作りが必要なんです。
この取り組みに注目していきます。
この留意点は絶対に欠かしてはならないです。
「リモートスクーリング」という取り組みは画期的だと思います。
ただし、それが「押しつけ」であってはなりません。生徒が「やらされている」感を感じることになれば、「学校」と同じになってしまいます。
自ら学びたいという子どもたちが「不登校」という選択をしているのですから、子どもたちをリモートというシステムに乗せることが目的ではなく、「学校には行っていないが、存在している」ための環境であること、自ら学ぶ姿が重要なのだと思います。
【不登校を「非登校」で考える試み】
リモートスクーリングがこれまでの不登校対応と圧倒的に違うのは、不登校という状況に「非登校」な方法で対応する、という試みであろうと考えます。
日本の義務教育期間は、とにもかくにも「登校」がなくては始まらないという特徴があるようにも思います。
これまでの義務教育期間における不登校対策は、「登校ありき」な日本の学校の仕組みにとって、どうしても子どもたちや、不登校児を支える親にとって、敷居の高いものになりがちでした。
「登校⇔不登校」
という図式では、「行くか・行かないか」の二者択一を迫られるだけで終わってしまいます。
リモートスクーリングは、リアルタイムに学校に「参画」することができます。ビデオチャットや、音声・文字チャットを利用して、その場所に同席しているかのように参画することができます。
カメラを通して学校の映像や音声が教室へ届けられて、リアルタイムに、その場所の雰囲気や時間を先生、同級生とともに共有できます。
そこに体は居なくても、そこに存在出来ること。
この状況が作れることによって、
「不登校→非登校→登校」
という、スモールステップでの取り組みを行うことができるようになるのです。
これからの不登校対応は、「非登校」から、考える。
そんな時代が近づいてきているといえます。