教育

発達障害と不登校体験のお父さんの物語

投稿日:2016年2月6日 更新日:

発達障害の理解のなさから、「問題行動」「怠けてる」とレッテルを貼られ、「努力が足りない」と努力しても成果が出ない絶望の中で苦しむ子どもたちに、今私たち大人ができることはなにか?
そんな問いかけや気づきを与えてくれる本です。

読めなくても、書けなくても、勉強したい

『読めなくても、書けなくても、勉強したい―ディスレクシアのオレなりの読み書き』の井上智さんは伯耆町にお住いの方で、43歳のとき、ディスレクシアだったことを知った成人当事者です。
小中学校のころは、読み書きの困難を隠しながら暮らし、高校1年のときに、学校も家もとび出した経験もあります。
その後、生きるためにさまざな仕事をされたのですが、現在は、大工として働いておられます。
今は、「アイビー就労支援の会」を友人と始め、福祉用具木工製品の開発・制作・販売をしておられます。
奥さんの賞子さんは松江の小学校の教員で、障がいのある子供達がICTを日常生活で活用していく研究をしている「魔法のプロジェクト」のメンバーです。
ホームページも作っておられますので、ご覧ください。

学校の対応で不登校に

『不登校物語』著者の岡田健二さんは琴浦町の方です。
子どもさんは東伯町の学校にも行っておられましたが、担任の心無い対応や友だち関係で学校が合わなくて県内の学校をいろいろ転校。
鳥取県内の学校でのわが子への酷い対応についても書かれています。
なんと、二男さんは私の大学の後輩で高校教員をしておられます。
今は3人とも成人され仕事をしておられます。
「不登校」といっても、個々様々なケースがありますし、いろいろな考え方があります。
岡田さんも当時は随分悩まれ、戸惑いもあったと思います。
「自分が何とかしなければ」「学校に行かせなけばならない」と必死になって学校探しをし、父親としての接し方を反省しておられるようにも感じます。
団塊世代のお父さんにとっては、学歴偏重主義の中で育ってきて、子どもへの対応も葛藤されていたと思います。
お父さんなりに、意味づけというか納得したかったのではないでしょうか。

大切なのは自分らしい生き方

発達障害についても不登校についても、周りの人の理解が十分でないために、自分を追い詰め、生き辛さを感じておられる人は多いです。
家族も責任を感じ、当事者の方を責めてしまう場合もあります。
しかし、適切な対応をして環境を変えることによって、その人らしい生き方ができるようになります。
発達障害も不登校も決して本人のせいではなく、努力が足りないのでも怠けているのでもありません。
就学中の子どもだけでなく、社会に出てからも偏見や間違った慣習によって悩んでいる人もあります。
家族や周りの人たちだけでなく、教員や医者の理解もまだまだ十分ではありませんし、個々への支援となるとまだまだ課題も多いです。
その解決のためには、もっともっと理解の支援の輪を広げていき、誰もが気軽に相談のできる環境を整備していくことが必要です。
私たちももっといろいろな人の声を聞き、勉強をしていく必要があります。

2月14日(日)13:00から岡田健二さんの講演が倉吉未来中心セミナールーム4で行われます。
当日参加もできますので、ぜひおいでください。


スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

教師を辞めたい理由はこれだけではありません

小学校教師、中学校教師、高校教師の離職率はなんと約50%にも上るそうです。離職率の高い職業トップ3は以下のとおりです。 1位:教師、教員 2位:飲食サービス、宿泊 3位:娯楽業、生活関連サービス業 教 …

学校の特別支援会議(ケース会議)の持ち方や進め方

発達障害の子どもさんの保護者の方と話をすると、支援会議(ケース会議)の持ち方や進め方について悩んでおられる方が多いです。 支援会議は各学校の特別支援担当教員(特別支援コーディネーター)を通じて場の設定 …

第2回 子どもの学びと不登校を考える鳥取県民のつどい開催要項

第2回 子どもの学びと不登校を考える鳥取県民のつどい開催要項 ●概要 文部科学省は平成28年7月に「不登校に関する調査研究協力者会議」による「不登校児童生徒への支援に関する最終報告」において「不登校状 …

「STOP!多様な教育機会確保法案 1.30緊急フォーラム」に参加

1月30日(土)松江で行われた松江不登校を考える会「カタクリの会」主催による「STOP!多様な教育機会確保法案 1.30緊急フォーラム」に参加しました。 現在は審議がストップしていますが、この法案によ …

いじめは学校現場、学校環境下での子どもの関係性で起こっているのです!

いじめの対応が不十分のまま子どもの自殺は続いています。 「いじめはどこでも起こりうる」という根本的な考え方が間違っています。 「どこでも起こりうる」ということで、「いじめは起こって当然」のごとく言われ …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料