教育

教研式NRT・CRT標準学力検査テスト対策のために授業時間をつぶすのは本末転倒

投稿日:

全国学力テスト 全国学力・学習状況調査は今すぐやめるべきだといいました。
ほとんどの公立小学校は受験とは無関係なのですが、それでもテストの結果を気にしています。鳥取県でも県独自の診断テスやNRTとかCRTという標準学力検などもやっていて、個人、学級、学校をランク付けしています。
その費用は、一部市町村から補助が出ているところもありますが、すべて保護者負担です。
そのための受験対策テストや授業を行っている学校まであります。
本来は児童が自分の理解度や到達度を知ることと、教員が個別の指導方法を改善するために行うのが目的ですが、偏差値や他の学校と比較した順位が形として残ります。
「うちの小学校は全国と比べると偏差値が低いんだよね」
「うちの子は学校のテストは100点だけど、全国と比べると順位は低いんだ」
とかで見てしまうのです。
教研式CRT・NRT検査によって児童の学力が決まるわけではないのですが、学級や学校の偏差値や順位を上げるために、多くの学校でテスト対策授業やテスト対策プリントなどをやっています。
そのための教材の費用もまた保護者負担です。
テスト対策のために授業時間をつぶすのは本末転倒です。
これってテスト大好きな子は別ですが、児童は全く必要感を感じていないと思います。
教員や保護者は必要だと思っているとも思えないのですが、ずるずると全学校が取り組むようになっています。
「他の学校もやっているのでうちの学校も」
「教育委員会がやれといって補助金が出ているのでやっている」という理由です。
・テストは自分の自分の理解度や到達度を知るために行うもの
・競争や比較をしなくても学ぶ意欲を高めることは可能
小学校の成績は学級の中での位置を表した「相対評価」ではなく、教科や単元ごとの到達度で測定した「絶対評価」で行っています。
導入の目的は「全国的な順位を測定して学校での授業実践に活かす」ということですが、個別の指導計画はそんなものがなくても作れます。日々の授業改善はできます。
全国の学校での順位は「絶対評価」を無視した評価になっているのですが、どう考えてもおかしなことです。
小学校では「義務教育」は無償のはずです。その範疇で基礎基本の学習をすることが目的です。
大阪府教委は、全国学力・学習状況調査対策のためのプリントを学校にやらせています。
平成27年度大阪市「全国学力・学習状況調査」の結果について(大阪市教育委員会)
教研式 NRT 学力検査の結果のお知らせ(佐渡市教育委員会学校教育課)
外ヶ輪小学校 学力テストの結果(新発田市立外ヶ輪小学校)
教研式NRT・CRT標準学力検査

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

五味太郎氏が語る「構造を変えるよりも明るく逃げよう」

ホント五味太郎さんの言う通り。 社会構造を変える、学校システムを変えるなんてこと考えなくていい。 学校に行きたければ行けばいいし、行きたくなければ別に行かなくてもどうってことない。 学校に行って無駄な …

令和元年度 児童生徒の問題行動、学校でのいじめ過去最多!

令和元年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査が公開されました。文科省は「からかいなど初期段階を含めて積極的に認知するようになっている」と認知件数の増加を前向きに評価するという …

倉吉でのぴっかりさんの子育て講演会&実技講習会大成功!

ぴっかりさんの子育て講演会&実技講習会が終了しました。 2日間ともたくさんの方に参加していただき、本当にありがとうございました。 県内はもちろん、岡山から来てくださった方もあり、スタッフ一同感謝してお …

自由に遊べない 「個性と同調圧力」の間で揺れる日本の子どもたち

学校の中では出る杭は打たれろということわざの通り、みんなが同じになるように教育されてきたのに、 働くタイミングで急に、他の人にはない強みや個性という部分にばかり目を向けられ、自分で考えて仕事を生み出せ …

鳥取県西部地区の親の会「つながろう会」の12月例会のお知らせ

鳥取県西部地区の不登校児童生徒、ひきこもり青年の親の会「つながろう会」の12月例会のお知らせです。 先日大山町で講演をしていただいた村本和孝さんも参加される予定です。 子どもさんが不登校になったとき、 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料