鳥取県教委のやることは、現実とずれています。
教職員の多忙感解消のために必要なのは「保護者対応手引き書」なのでしょうか?
それとも、これは”保護者からのクレーム対応”への手引書なのでしょうか?
子どもや保護者への対応は最優先事項です。
「保護者との向き合い方や傾聴の重要性など基本的な考え方、対応の流れ」って、こんなこともできないような者が教員をやっているのはおかしいでしょう。
県教委はこれまでも膨大な「教職員のための指導書」や「対応マニュアル」を作っていますが、作って終わり、形にしただけ、配っただけでほとんど活用されていません。
教職員の多忙解消のために必要なことは、もっと別にあります。
読みもしない無駄な報告書、学級を空にした意味のない出張、細々としたことを指摘し合うだらだら会議、上へ提出するための文書作り、子どもの実態を無視した評価制度など、仕事そのものでなくせることはたくさんあります。
この夏にも教員の多忙感解消のための校長会が開かれていますが、その中ではいくつか提案はされています。
校長の話では「各学校で取り組むよう努力していきたい」という感想だけは述べられていますが、実際に仕事の軽減はされていません。
その時間を子どもと接したり、丁寧に保護者と話し合いの時間に使えば、教員と保護者との関係は良くなっていきます。
こんな手引き書を作る時間があったら、もっと保護者と直接向き合う時間を作ったほうが信頼関係はよくなっていきます。
新聞の内容からは「クレーム対応」ではなく「保護者との基本的な接し方」のような感じがします。
これまでも職員研修は行われてきていますが、十分な対応ができていないのだと思います。
私の知る限り、中には熱心に対応している教員もいますが、全体として理解も対応力もまったくできていないと思っています。
特に配慮の必要な児童生徒の保護者に対してそう感じています。
今回のマニュアルがどのような内容になるのか分かりませんが、このような形にしようとした背景には、教員の子ども理解の不足や人間対応の不十分さが読み取れます。
これが県教委の発案なのかどこからか要請があってのものなのか、それも知りたいです。
教員養成の段階からの教育と職員研修のありかたを含めて大きく見直していく必要があるということは確かですね。
保護者対応手引き作成へ 教職員の多忙感解消(日本海新聞)
http://www.nnn.co.jp/news/151224/20151224002.html
教職員の多忙感解消のために必要なのは「保護者対応手引き書」ではない
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執筆者:azbooks