教育

教育機会確保法が成立したが本気で支援策などを実現できるかどうか見届けたい

投稿日:

教育機会確保法が成立しました。
「休養の必要性」を認めたことは評価できます。
今後「不登校特例校」や、公立の「教育支援センター」の中身がどうなるのか?
教職員数の充実や、授業料が原則自己負担のフリースクールへの支援策などを実現できるかどうか?
注視していきたいです。
「評価できる」とは書きましたが、実際に具体的なことが始まらないうちはどちらとも言えません。
社会的な理解を含め、すべての子どものニーズに応じた教育の機会が本当に確保できるのか、しっかり見届けていきます。
不登校は学校環境の不備によることが大きな要因で、教員の不適切な対応が長期化させています。
国レベルの人権侵害であるとともに、日本国憲法第26条「教育を受ける権利」違反です。
「国民はその能力に応じて、均しく教育を受ける権利を有する」のですが、それを長年放置しています。
これは明らかに憲法違反です。
そのような子どもの内的な心身の状態を引き起こしているのは、外的要因である教員の対応と学校環境によるものであるという認識が必要です。
不登校の要因は学校側にあるのですから、「本人の理由」という結論づけは間違っています。
鳥取県、教育長が夜間中学を検討、と昨日の新聞に出てましたが、「検討」だけなら誰でも言えますし、誰でもできます。
大事なことは教育長にそれだけの覚悟と実行力があるかどうかです。人的対応のための予算確保ができるのかも大きな課題です。
今後、実際に取り組むための具体的なステップが進んでいくのか、推進メンバーがどのようになるのか注目したいですね。
そのためにも報道機関にもスピーディーな情報発信を望みます。
義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案
不登校児、学校外で支援 教育機会確保法が成立

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

「不登校を許さない社会」が子どもたちを追い詰めた

フリースクールへ通っているのは、学校へ行っていない子どものうちのごく少数。 1つ目は、フリースクールの数が足りない。 2つ目のハードルは経済的な理由。 3つ目は、心理面のハードル。 学校へ行くのはハー …

彼らは誰のため、何のために教員をやっているのでしょうか?

部活動中の事故やいじめなどが原因で死亡・負傷した児童生徒の保護者ら41人についての調査結果です。 「学校側の事後対応についてどうだったか?」という質問に対して 民間団体「全国学校事故・事件を語る会」が …

別に学校に行かなくても困っていない、自分で決めたことをやっていきたい

昨日、ある保護者の方と話をしました。 「うちの子は学校には部活だけいっていて勉強はしていない。それを問題だとは思いません。友だちとも遊ぶし、本人も毎日楽しく過ごしていて、体も心も健康です。」 周りの人 …

誰もが世界でただ一つのかけがえのない人間、皆同じようにするからおかしなことになる

まったく同感です。 「不登校」も「発達障害」も大人の都合で造り上げられたわけで、なんの問題もありません。 そもそもそんな概念を造り出したことが大きな問題なんです。 10人いたら10人とも違う、100人 …

考える力を育てるには、考え方を教えるのではなく、考える場面を作ることが重要

与えられたことをしても考える力はつかない。 大切なのは考え方を教えるのではなく、考える場面を作ること。 与えられた問いではなく、自分で問いを出すことが考える力につながる。 指導者に必要なことは内発的動 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク