健康

「発達障害の症状に薬は効果があるのか」児童精神科医・吉川徹

投稿日:

現在の医学の水準では、発達障害を薬で治療することはできません。
薬は具体的な個々の症状に対して「対症療法」として”症状を和らげるため”に投与されることはあっても、障害を治すため、根治をめざす投薬治療ではありません。
さらに、対症療法として有効な場合とそうでない場合の見極めが必要で、薬には必ず「副作用」もあるので、”信頼できる”主治医と相談しながら使う必要があります。

自閉スペクトラム症の場合には最も効果が確かめられているのは、その易刺激性、つまり刺激に対して反応しすぎる状態に対する投薬です。日本でもいくつかの抗精神病薬が、厚生労働省からその適応を正式に承認されています。
易刺激性に基づく攻撃的な行動、例えば嫌いな音を聞いた後のパニックやイライラする状況から逃れるために人を突き飛ばすなどの行動には、ある程度効果が期待できることがあります。
一方で、遊びの目的、つまり「窓ガラスを叩くといい音がして楽しいから」とか、コミュニケーションや交渉の目的で「冷蔵庫を開けさせるために家族を叩く」とかの行動には、お薬の効果は期待しにくいのです。
ここを上手く見極めて使わないと、無効なお薬を飲むことになったり、大量にお薬を使って、効果よりむしろ副作用が問題になったりすることが起こってきます。結局はお薬を使う場合にも、その標的となる行動の分析が必ず必要となるのです。

吉川徹さんは的確で分かりやすいアドバイスをしてくれますね。
子ども時代には診断書が必要な場面は、実はあまり多くありません。
しかし、例えば就労支援を受ける際に医師の意見書を求められたり、特別障害者手当の受給のためにも診断書が必要となったりしますので、必要な時期に診断書の発行が受けられるように情報収集しておくといいです。
他の関連記事もとても参考になりますよ。
発達障害は治すことはできないが二次症状(二次障害)を防ぐことはできるにも書きましたが、児童精神科医の吉川徹さんの「発達障害と医療」シリーズは保存版です。
発達障害、医師の「診断書」はどんなとき必要?―児童精神科医・吉川徹(5)
発達障害の症状に、お薬は効果があるの?―児童精神科医・吉川徹(7)

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-健康

執筆者:

関連記事

このチェックリストに当てはまったらADHDなんですか?

「発達障害児への投薬は危険!」にも書きましたが、この手のチェックリストが大流行しています。 このチェックリストに当てはまったらADHDなんですか? この記事のインタビューに答えているのは、「脳神経外科 …

発達障害の専門家は「未熟さ」と「先天性の脳機能障害」を区別できない

「診断」はあくまで一つの「意見」に過ぎない。 必ずしも「診断を必要としない支援の在り方」こそが大事なんだと思います。 「発達障害」とは、ADHD(注意欠陥多動性障害)、ASD(自閉症スペクトラム障害) …

朝調子が悪くて起きられない起立性調節障害の治療法は未確立

不登校の子どもたちは、学校に行く時間になると、本当に頭やお腹が痛くなったりします。本当に!です。 昨日の夜には、はりきって(無理しすぎて)明日の学校の用意をしていますが、当日の朝になって急に頭やお腹が …

宮城、山形で新コロ感染者急増、花粉症との関連はどうなのか?

宮城、山形で新コロ感染者急増。 相も変わらず”感染者”という表現を使って恐怖を異常に煽っている専門家とメディア。 その理由がまたまた「コロナ疲れ」「気のゆるみ」と「夜の飲食店」、さらに「カラオケ店」も …

大人が勝手に作った原発で子どもたちを被爆させてはならない

「大人が責任を果たすためにできること」 福島の事故から2年半が経ち、未だ収束の目処すら立たず汚染水処理問題の拡大が報じられている中、原発再稼働と原発輸出への動きが本格化している。安倍政権は原発輸出を強 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料