子どもの写真をfacebookなどのSNSで公開する人が増えています。
自分の顔は出さないのに、モザイクもかけず子どもの写真を公開している保護者はとても多いですが、私も写真や動画の扱い方には注意がいると思っています。というか、子どもの顔写真は何歳であってもネット上にはアップすべきではないと考えています。
子ども本人の承諾があればいいと思っている人もいますが、大人でさえアップすることの危険性を知らないのにそれを子どもが判断できるか疑問です。
さらに、本人や保護者の承認を得ないまま勝手に他人の写真をアップしているケースも少なくありません。
「取り扱いに注意」とは「他人の写真は勝手に撮らない」「本人や保護者の承認が得られていないものはアップしない」という意味です。
それは顔写真だけでなくどんな写真であってもそうです。
言うまでもなく、その他の画像も同様の扱いということになります。
あなたは町中に子どもや友達の顔写真を勝手に貼り付けますか?
でも、SNSは気軽にアップしていませんか?
ネット上は「公共の場」であり誰でも行くことができます。誰でも見つけることができます。
そこにある画像や写真はすべての人が見るだけでなく簡単にシェア拡散できます。多くの方が見ていて、瞬く間に多くの場に広がっていきます。そして一度アップされた写真は絶対に消すことは不可能です。
個人で所有するつもりであっても、ネット上に公開した瞬間にデータとして永遠に残り続けます。そこまで考えて写真の取り扱いに注意している人は少ないのではないでしょうか。
今では多くのイベントの様子もネット上に出回っていますが、個々の承認は得られていませんので、参加者の顔が特定されない場合でも横顔や後ろ姿であってもアップしないほうがいいということになります。
観光地に行って有名な場所や建物などを撮影する人は多いですが、その向こうに他人の姿も写っている場合もあります。
それを「~に行ってきました。」などと気軽にアップしたことはありませんか?
写っている人の姿だけでなく、場所や建物などをアップする場合も注意が必要です。
自分の所有物なら問題はありませんが、他者の所有物を勝手に撮ったりアップしたりすることは禁じられています。
また、イベントの様子を伝えたいという目的で使用するケースも増えています。参加者の様子や会場の雰囲気を伝えるのは写真はとても便利なものですが、そこまでの配慮が必要です。
メインの画像ではなく後ろの方に通行人や買い物客として写っている場合も同様です。イベント参加者に対しては個々に事前に写真を取ることやアップするということの確認が必要であり、アップできるのは、個々の承認が得られているものに限ります。
どの写真を使うのか、他に出す場合は写した人と写っている人に確認してください。
もちろん、投稿者本人が「自分の」写真や名前をアップすることは問題ありません。
この場合に限らず他で利用する場合も同様の扱いです。
自撮り写真を自分がどこで利用しようと自己責任ですが、他人の撮った写真や承認が得られていない他人が写っている写真を勝手に使うことはできません。
通常の利用においても、たとえ親しい間柄でも一言「この写真アップしてもいい?」という確認をするのがマナーでありルールです。
特に未成年が写っている場合の取り扱いには注意が必要で、私は子どもの写真はどんな場であってもアップすることはやめるべきだという考えです。
facebookやLINEなどのSNSに限らず「個人の写真のWeb上への掲載」は法的に問題になる可能性があるので注意が必要です。
例えていうなら、他人の写真を勝手に撮って駅やスーパーなど街の中にその写真を貼っていることと同じです。要するに、SNSなどあらゆるメディアにアップする場合に「見た目では個人が特定できない」場合であっても写真の掲載はやめたほうがいいということです。
ネットは便利なものですが、「個人情報」の扱いについては慎重に行った方がいいです。
今ではSNSの普及によって気軽に写真などをアップしていますが、厳密にいえば法に抵触する可能性のものが多いです。
「友だちだから」「知っている人なら大丈夫だろう」という考え方は危険ですから、この件に限らず注意しましょう。
親であっても子ども本人の意志決定ができない段階で未承認の写真をネット上にアップすることは危険の方が大きいことを知っておくべきです。
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執筆者:azbooks