教育

知恵も工夫もない学習計画表、休校中に家庭で学習するときの心得?

投稿日:


子どもを一瞬で勉強嫌いにする方法と好きになる方法を教えますにも書きましたが、休校になったために多くの学校では、とてもやりこなせないほどの「学習計画表」が配られています。
こんなのもありました。知恵も工夫もない計画表です。やればやるほど、子どもが勉強嫌いになる、学校嫌いになります。


(引用元:木幡 寛さんのFacebookより)
「教育委員会が作りなさい、やりなさい」というからやっている。保護者から「宿題がないと子どもが勉強しないから」という理由もあるようですが、子ども個々の実態なんかまったく無視されています。
ベルトコンベアーに乗せてオートメーション化しているとしか見えません。
これ、「休校中もちゃんと学習対応しています、学校はきちんと指導しています」のポーズ、パフォーマンスにしか見えません。これが家庭で子どもだけでできる内容なのでしょうか。
まずは、そこから、考え方からおかしいです。
というか、もっと現実的なこと、もっと子どもたちが「やってみたい!」と思うようなものが出せないのでしょうか?
今の学校はそこまで画一的で面白くない場になってしまっているのでしょうか?
こんな不可能なことがホントにできると考えて作ったのでしょうかね。
多分、全国の学校のスタンダードになっているんじゃないかと思います。
子どもたちは学校でこんな生活を毎日送っているんです。見方を変えれば、これが学校での教員の評価の観点、評価基準になっていると考えられます。
ようやってるわ。
こんなぎゅうぎゅう詰めの学校なんか行きたくなくなる方が正常だと思うけどね。
この計画表を作ってなんの疑問も持たないのでしょうか?絶対無理だわ。
子どもも大変だけど、家でさせるほうも無理ですよ。親御さんもこんなんさせんでもええですよ。
このようなものを配られても、休校中の宿題、公立校では約半数がイヤイヤやっているのも当たり前だと思います。

休校中に家庭で学習するときの心得??


(引用元:伊藤 敏雄さんのFacebookより)
これ、「家庭ですること」なんだそうです。
家に学校の教室を作れ、学校のルールを持ち込めっていうこと?
絶対に無理でしょ。誰もせんわ!
このプリントを作った学校はどういう目的があるのか聞いてみたいです。
「夏休みのよいこのくらし」も意味ないし。
休校になったので確かに「こうすべき」だと考えている人もいると思います。
しかし、このような通知を平気で出せる、出さなければならない学校というところはどう考えてもおかしいです。
これが当たり前だというのはどう見てもおかしいです。
今年度、第一子が入学した家庭では、「これをしなければ学校生活ができない」「学校ではこれができないといけない」と思っている親御さんもあるかもしれません。
この他にどんな通知が配られたのか分かりませんが、これで学校に行きたくない子が増えるかもしれません。
むしろ、そう考える子の方が正常なのだと思います。
学校というところは使えないものを作るのが得意なのかもしれません。知らんけど。

家の中に学校の教室を作ることが目的になってはダメ

そもそも「勉強ってつまんないよね。だからやるのはたいぎい」っていうのがほとんどの子どもの意識じゃないかと思います。
子どもが家庭学習をしないのではなく、これまでの学校教育によって、そうできないようにしているのです。
子どもが「自分自身で考え、学び、その楽しさを見つけ、自分で行動することができる」ようにしてこなかった。その結果なのです。新学習指導要領でめざすことは「主体的・対話的で深い学び」、児童生徒の実態はどうなっているでしょうか。学校として教員がそれをめざして学び、対応の準備ができているでしょうか。
新型コロナによる学校再開後に学校が本当にすべきことは、「課題を見つけることって面白い」「勉強するって楽しい」って感じるために学校は何をすべきがが問われています。
やる気も起きない、とてもやりきれないほどの量の宿題を出しても、ますます学校嫌いの子どもを増やすだけに終わります。
新学習指導要領でめざすことは「主体的・対話的で深い学び」、児童生徒の実態は?
新型コロナによる学校再開後に学校が本当にすべきことは何か?

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

教科書や新聞記事レベルの文章をきちんと理解できない中高生が多くいる

中学を卒業するまでに教科書を読めるようにすることが義務教育の課題。これって当たり前のことなのですが、教科書や新聞記事レベルの文章をきちんと理解できない中高生が多くいることが、国立情報学研究所の調査で分 …

「不登校の子どもの権利宣言」を知っていますか?

「学校があると知っていたら、生まれてくるんじゃなかった」 不登校の子どもたちは、子ども間の理不尽な暴言・暴力、教師の無理解な上辺だけの対応、一律的な学習評価など学校生活で傷つき、教室での居場所を失った …

鳥取県中部琴浦町の不登校の親の「虹の会」12月定例会のお知らせ

鳥取県でも親の会の輪がどんどん広がっています。 虹の会は中部の小中学生の保護者を中心に集まっていますが、教育関係者、中学校や高校の先生なども来られます。 保護者からの状況報告だけでなく、普段はあまり知 …

不登校対策やひここもり支援にしても本質の理解が欠けている

世間から「学校を休んだり、逃げたり、撤退するということへの否定的なまなざし」が強いのは確かです。 学校に行く行かないの自由は認められたとしても、現在不登校をしている子どもたちが「学校に行かなくても、何 …

認知行動療法を取り入れた「勇者の旅プログラム」の実践

みなさんは、「勇者の旅プログラム」って知っていますか? こんな取り組みがあることを初めて知りました。 鳥取県でも気高中学校、鳥取市立逢坂小学校など3中学校区を推進モデル地域に指定して、認知行動療法を取 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク