教育

道徳の教科化ではいじめをなくすことはできない「架橋38号」

投稿日:2018年2月17日 更新日:

いよいよこの4月から小学校で「道徳科」の授業が始まります。
道徳の教科化とは「国が認定した教科書を使って」指導し、それを「担任が評価する」ということです。
教科書が求める価値観を教科書や教員が求める答え方をした「いい子」「表現が上手な子」が評価される心配はぬぐえません。
道徳は他の教科と違って、表面では見えない「内面的な心情や考え方」を評価します。
ますます担任の顔色をうかがい、「いい評価をしてもらう」ための授業展開になってしまう恐れがあります。
これによっていじめをなくすどころか、かえっていじめを助長することにつながる心配があります。
これについても鳥取市人権情報センター2月15日発行の「架橋38号」の特集で「道徳の教科化ではいじめをなくすことはできない」「いじめの本質に迫る道徳教育とは」について書かせていただきました。


今年の「架橋」の特集は、「人権教育と道徳教育のちがいと有機的な学びの可能性―鳥取県人権教育基本方針、そして道徳の教科化に寄せて」というテーマです。
大学や小学校の先生が道徳の教科化に向けての考えや授業構想など、それぞれのアプローチで書いておられます。
私はこれまでブログやFacebookで発信してきたことなども含めて道徳科の問題点といじめ解消に向けての提言を書かせていただきました。
目前に迫った道徳科の実施に当たってとてもタイムリーな内容になっています。
ぜひ多くの方の読んでいただきたいと思っていますのでよろしくお願いします。
「架橋」は一冊300円で購入できます。ご希望の方は、鳥取市人権情報センターまでお問い合わせください。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

クラスジャパンの不登校の子どもを差別するミッションに批判殺到!

今日のつながろう会でも話題になりましたが、やはりこのプロジェクトには賛同できません。 不登校は問題ではなく、選択肢のひとつです。これまでも何度もいいましたが、「不登校は問題である」という認識が問題なの …

学校を変えようとする教員は「厄介者」なのか?

日本の学校は自己主張しないことがよしとされています。自己主張する者、目立つ者は叩かれる風土があります。 だから自己主張する者は「厄介者」として孤立し、黙って言われたことをこなす者が評価されます。 だか …

「自閉症の僕が跳びはねる理由」の東田直樹さんとお母さん美紀さんの講演会

今日は、ハワイアロハホールで行われた「自閉症の僕が跳びはねる理由」の著者、作家であり自閉症当事者の東田直樹さんとお母さん美紀さんの講演会に行ってきました。 素晴らしい講演会でした。 直樹さんもお母さん …

不登校は精神疾患ではない、不登校支援は「当事者のニーズ」が最優先

クラスジャパンの方向性ですが、読んでいてやっぱり「上から感」が強いと感じます。 結局、クラスジャパンは学校復帰が目的で、既存の教育システムという枠の中でどうするかという発想です。 また学校に行かない期 …

「不登校児童・生徒」と呼ぶことは人権侵害です!

何度でも言います! 生き方はみんな違っていい。 だから、そもそも「不登校」という概念もありません。 これが当たり前の考え方なんです。 学校へ行くか行かないかは本人が決めることです。 誰からも強制させら …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料