禁じられている体育の時間での水泳の飛び込み指導がなぜ行われているのか?にも書いていますが、今回出された「小学校での課外活動における飛込指導に係る県教育委員会の方針」は、妥協案という妥協案です。そこには子どもへの安全面の配慮が欠けています。
これによって混乱するのは現場の教員、これによって犠牲になるのは児童です。
・飛込みができなくなることによって大会への参加児童も減り、競技力の向上に影響が出る。
・課外活動において飛込指導が禁止になった場合、大会によってスタートのルールが異なると学校が混乱するのではないか。
・鳥取県水泳連盟が実施している大会は日本水泳連盟の競技規則(スタートは飛び込みによって行う)に則って実施しており、ルールの変更はできない。
このように、現状の学校プールでの安全対策よりも水泳大会や競技力の向上の方が重視されています。
ここには、羽合小学校で起きた人災の教訓がまったくありません。
小学校での課外活動は、各学校の水深の浅いプールで行われていますが、県教育委員会が開催する飛込指導に係る講習会は、水深の深いプールで行われています。
すべきことは水深の浅いプールでの指導ではなく、プール環境の改善です。
こんな危険なプールでの日本水泳連盟の競技規則に則った飛込指導は、こわくてできません。
子どもにこんな怖い指導を受けさせることはできません。
平成29年5月定例教育委員会「逆飛込の水泳指導に係る鳥取県教育委員会の方針について」(PDF資料)
小学校での課外活動における飛込指導に係る鳥取県教育委員会の方針等について
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執筆者:azbooks