教育

「教員は忙しいから」というのは言い訳です

投稿日:

東京新聞の「発言」で、中学校教師の忙しさを元校長が訴える記事が載っていました。
教育行政の貧困を告発した内容ですが、それを解決できなかったことも問題ではないでしょうか。
208
本当に大切なことは何か、それを優先して行動することで教育行政も変わると思います。
(と、私は信じています。)
仕事には「Need to have」と「Nice to have」があります。
「Need to have」というのは、「それが本当に必要だ。」という仕事、「Nice to have」というのは、なくてもいいけどあればいいな。」という仕事です。
今の学校では、「Nice to have」が多すぎるため「Need to have」が十分にできていない現状があります。
学校現場でも「Need to have」の仕事を最優先して、「Nice to have」の仕事は基本的にはしない、するとしても時間の十分余裕のあるときにするようにしていく必要があります。
「教員は忙しいから、時間がないから」というのは「言い訳」です。
確かに多くのことに追いかけられている現状はありますが、教員は時間の使い方が下手です。
「会議をすることだけが目的」の無駄なだらだら会議、「しなくてもいい報告書や提出物」の作成、「意味のない」出張などは、「Nice to have」です。
そこを整理することで、もっと効率化、精選はできます。
その時間を「Need to have」の方に使うのです。
校長以下職員全員が「Nice to haveの仕事はやらない!」と決めることで、大事な仕事の時間を増やすことは可能です。
そして、その時間を子どもと接する時間に使うことができます。
保護者や地域の理解や協力も必要ですが、「まずは現場の教員が変えるんだ!」という強い意識をもってやることです。
しかし、1人の教員ががんばっても無理ですし、県内は公立学校がほとんどなので長いものに巻かれてしまいます。
なので、学校全体として「Nice to haveを止める!」という強い覚悟と校長のリーダーシップでバッサリ切るしかないです。
人が人として普通に生きることができる社会を作っていくためには、たくさんの人の協力が必要です。
学校現場の忙しさはまずます酷くなっていく一方ですが、教員一人ひとりの覚悟と勇気が試されています。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

プログラミング教育の小学校必修化を前に、その本質とは?

教え方が分からない? 学ぶ目的が明確になれば、教え方も明確になります。というか、教えなくても子どもたちは学びます。楽しさを感じたら、子どもたちは勝手に考え出します。 まずは、教員がやってみたらいいです …

11月のピカたまの会に参加して発達障害の特性を理解するとは?

今月もピカたまの会に参加させていただき、ほんとうに勉強になりました。 このメッセージも素晴らしいです。 ・「今、この時期に集団で行動することを覚えさせないと、将来息子さんが困ります!」って?? ・なぜ …

不登校の子どもが自宅でIT等で学習活動を行った場合の出席扱いについて

文科省は県教育長宛に「不登校児童生徒が自宅においてIT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱い等について」という通知を平成17年7月6日に出しています。 この中で大事な部分はここです …

鳥取県教委「令和元年度いじめ・不登校対策本部会議について」

鳥取県教委「令和元年度いじめ・不登校対策本部会議について」の報告から ・これまで「不登校が生じない学校づくり」「学校復帰」を目的とした対策を講じてきた結果として、毎年学校に行かない子は増えている事実を …

知的障害の診断・検査の内容と相談窓口

来年度小学校入学を前にして、障害のある子どもさんの就学先について悩んでおられる親御さんもあると思います。 倉吉市の小学校でも平成29年4月に入学するお子さんの就学時健康診断(内科検診、歯科検診、適応検 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク