教育

これからの社会に望まれる合理的配慮

投稿日:

ある子に他の子とちがうことをすると、日本の学校では「ずるい」という声があがります。
日本の学校では、一人に違うことをしようとすると、「えこひいき」と言われます。
アメリカの小学校でのインクルーシブ教育は、学校側が「障害があろうがなかろうが、すべての子どもたちが普通学級で過ごせる手だて」を用意してくれます。
障害のある子が障害の無い子と同じ教室で同じように学ぶために、学校側がその責任を担っています。
支援を必要とする子がいれば、その子に必要な支援が用意する。
その子に必要な支援を、その子が障害があろうがなかろうが一緒に考えることが大事なんです。

「障害のある人の為に、障害がない人は迷惑を被っても我慢すべきなのか?」の問いに対する答えはどうでしょう。答えはNOです。
一方、
「障害のない人たちの生きやすさのために、障害のある人は我慢しなくちゃいけないのか?」の答えはどうですか?それだってNOなはずですよね。
アメリカのある小学校で、障害のある子の支援に対して「不公平だ」と言う子がいました。
アメリカでは、障害のある子供たちは、州のテストなどを受ける時に、「時間の延長」や「別室で試験を受けること」などの配慮が、IEP(個別教育支援計画)で認められればそれらを選択することができます。その障害のある子には聴覚過敏があったので、落ち着いてテストを受けるために、別室でテストを受けることが認められていました。その子は算数が得意だったので、別室での試験で高得点を取りました。
それを他の子が「ずるい」と先生に文句を言ったのです。

支援教育の「平等」と「公平」について~我慢する子がいないインクルーシブ教育の姿を目指して~

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

今日の算数の授業はみんなでCRPGゲームをしますといったらどうなったか

「教科書の35ページを開きなさい。」 「今日はみんなでゲームをします。」 どっちの方が子どもたちがやる気になるかは明らかですね。 で、ゲームで算数の授業が成り立つのか? それが、できちゃうんですよね。 …

子どもが学校へ行かなくなったとき、少し休んでゆっくり考えてみる

10月27日に発表された文部科学省の「問題行動調査」で、「不登校の小学生2万7581人 過去最多」という発表がありました。 先日の日本海新聞では「不登校の小学生、過去最悪」という見出しでした。 私は「 …

なんとかして子どもに宿題をやらせたい!親御さんへ、子どもにやる気を起こさせる方法

私は個人的にいろいろな相談を受けていますが、その中に多いのがこれです。 「子どもが宿題をしない、どうしたらするようになるでしょうか?」 親御さんにとってはかなり心配のようです。 私は、「やらされる勉強 …

学校を変えようとする教員は「厄介者」なのか?

日本の学校は自己主張しないことがよしとされています。自己主張する者、目立つ者は叩かれる風土があります。 だから自己主張する者は「厄介者」として孤立し、黙って言われたことをこなす者が評価されます。 だか …

「友達と一緒なら安心」は危険 一人でいても大丈夫です

全く同感です。 主体性を伸ばし、個性を徹底的に伸ばせば、学校の中でも職場でもある程度「浮く」のは当たり前。 子どもたちにとって気の毒なのは、「一人でいることはダメなこと」という周りの目。 「友達と一緒 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク