社会問題

ひきこもり対策で最も欠けているのが「本人不在」の対応、メディアの害も問題

投稿日:

この記事、調査結果や資料を基にして分かりやすく解説してあります。
大事な問題点はここ
・「ひきこもり支援の出口」がほぼ「就労・就学」に限定されている。
・多くの自治体では、ひきこもり支援の利用に年齢制限を設けている。
・ひきこもりの人は社会から「働かざる者食うべからず」「いい年して、自己責任でしょ」と言われ続けるようなもの。
・これらはひきこもりを最も苦しめてきた声の1つ。その声が存在し続けることが。あってはならない。
・この内閣府調査をもって、「調査結果出ました!ひきこもりの一大ニュースが片付きました!はい終わり!」としてはならない。
ひきこまらざるを得なくなってしまったことを「自己責任」で片付けてはならない。
「この国は誰もがひきこもりになってしまう社会システムを作ってしまったことが問題である」という認識が重要です。
そのために最も大切なことが本人の思いを聴くことです。しかし、現在最も欠けているのが「本人不在」の対応です。これは不登校対策でも同じことがいえます。子ども本人の思いを無視した学校システムが問題なのです。
新しい議員にはその自覚を持ってシステムの改善に当たってもらいたいものです。
「中高年ひきこもりについての内閣府調査」に対する、一当事者の一意見。「『中高年ひきこもりは61万人』に騙されるな」
これもまたメディア編集者がマイナスイメージを作り上げている典型的な事例です。
「ひきこもりは必ずしも「社会に復帰」しなければならないわけではなく、ひきこもり自体が一つの生き方であり、社会参加の形態たりえると思います。」に激しく同感します。
社会参加の形もいろいろあります。大切なことは、一般化してそれを評価するのではなく、本人にとってどうなのかです。本人の思いや考えを聴くことなしに勝手な報道は止めてもらいたい。
「ひきこもりはダメ」だとか「ひきこもりがいい」と決めつけるのではなく、今の状態を100%認めること。ひきこもりは環境との関係、人間関係でどう折り合っていくかが大事。
だから、ひきこもりでいいみたい。
やっぱり今日もひきこもる私(96)昨日、フジテレビで放送されました。しかし…

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-社会問題

執筆者:

関連記事

勇気、仲間、やさしさがあれば、誰でも「伊達直人」リアルヒーローになれる

漫画「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」を名乗り、全国の児童養護施設などにランドセルなどを寄付する運動のきっかけを作った男性が、7日、都内で開かれたプロレスのイベントに参加して、支援活動にかける思い …

【イラスト解説】ひきこもり→家庭内暴力収める「7つの道筋」 NGは

イラスト付きで解説してあるので再度シェアします。 家庭内暴力を止める方法、斎藤環さんが教える対応策 家庭内暴力の根源にある感情は『悲しみ』。本人も自分を責めている。 1.本人の言葉に最後まで耳を傾ける …

鳥取県の20日間の若年者オンラインカウンセリング実証事業に350万円!

鳥取県ではこんな事業が行われます。 オンラインカウンセリング(委託料)事業周知経費、相談対応経費3,000千円  検討会開催経費250千円×2回で500千円 会議2回で50万円ってどんな会議をするのか …

池田町学校事故等調査委員会の報告書はもっと突っ込んだ分析と具体的な提言が必要

福井県池田町池田中2年生の自殺で、池田町学校事故等調査委員会がまとめた報告書が公開されました。 この報告書の「提言」はいかにも「教科書通り」で、これは「本件」についてではなく一般的な提言となっています …

日野 公三さんのいう「引きこもれる力」にまったく同感です

日野公三さんの考えにまったく同感です。 ひきこもったっていいじゃない。 ひきこもりからの回復とか脱出とか、本人が求めていないのに、勝手に踏み込んでほしくない人だっているんです。 ほっといてほしい場合だ …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料