学校に行かない子にはその理由が必ずあります。
「なんとかして学校に行かせたいという大人」「大人にとって都合のいい理由を聞きたい大人」に対しては子どもは言葉も心も閉じてしまいます。
子どもにとって重要なことは、その関係性と安心して過ごせる環境です。
安全ではないところには近づきません。それは自分を守る防衛本能です。
子どもにとって魅力のある楽しいと思える学校なら毎日楽しく行きます。
美味しいラーメン屋さんには行列してでも食べに行きます。
欲しいものがあれば何ヵ月待っても手に入れたいと思います。
反対に味がまずかったり店員の対応が悪い店には二度と行きません。
要らないものを押し付けられても拒否します。
つまり、買い手の問題ではなく売り手の問題なんです。
子どもたちが来たがらない学校には魅力がないのです。
学校は教育という「商品」と「サービス」を提供するところですが、どうでしょうか?
子どもだけでなく、教員も不自由な学校ですが、公立校でも「私は子どもたちにこんな教育をしたい」「私の学校ではこんなことを学べます」という魅力ある商品とサービスの主張をもっともっとしたらいいと思います。
子どもも親も教員も困っている
学校の外にもいろいろな学びの場があります。
支援センターやフリースクールを知らない教員もいます。
中学校卒業後には県内外にたくさんの進路があります。
そして、本人と親だけでなく学校に来ない子を担任している教員も困っています。
「不登校」なんてものはありません。「不登校児童生徒」なんて者も存在しません。
学校に行くのも自由、行かないのも自由、その選択権は子ども本人にあります。
「不登校」が問題なのではなく、子どもたちの学習権が保証されていないことが問題なのです。
親の会ではさまざまな経験や情報を共有していますので、親御さん一人で抱え込まないで、本人に合う情報や場所を見つけに来てください。
鳥取県の親の会の3月の例会とイベントのご案内