教育

第1回 子どもの学びと不登校を考える鳥取県民のつどい、ありがとうございました

投稿日:


12月1日、多くの方々のお陰で第1回 子どもの学びと不登校を考える鳥取県民のつどいを開催することができ、定員を超えた130名の参加者がありました。
師走とはいえ暖かい日となり、会場内は暖房を使用することなく熱気にあふれた会となりました。
参加者のみなさんが真剣な顔でパネリストの発表を聴いてくださり、涙あり笑いありの時間を共有することができました。
シンポジウム形式でパネリストの発表を聴いて質問に答えたり意見交換をしたりしましたが、会場からも積極的な発言をいただきました。
「経験者と保護者の経験談に感動しました。」「県内にもいろいろな居場所があることを知ることができよかった。」「不登校に対する考え方が変わりました。」という感想もいただき、主催者として大変うれしく思っています。
今回は、当事者、経験者、保護者、支援者のほか、教職員、スクールカウンセラー、教育行政関係者、県議、市議、民生委員、地域で青少年育成に関わっている方など幅広い方々に参加していただき、それぞれ思い思いに受け止めていただけたと思っていますし、これを機会にお互いのつながりを作っていただくこともできました。
第一回として「語り合おう つながろう はじめよう」というテーマはほぼ達成できたのではないかと思っています。
今後は参加者の方々が自分なりに受け止め、それぞれの立場で次の行動を起こしてくださることを期待しています。
また、アンケートおよび親の会のご支援にご協力いただきました方々、誠にありがとうございます。
時間の関係でみなさんのご意見を十分に反映させることができなかった点、会場の定員が限られていた点など反省することもありましたので、みなさんからの貴重なご意見は次回の県民のつどいの参考にさせていただきます。
今回基調提案で使用しました資料につきましてはHPに掲載させていただき、ご支援いただいた団体様のHPへのリンクも張らせていただきました。
今回行きたかったけど行けなかった方へお知らせいただけますとありがたいです。
なお、実行委員としていっしょに企画に参加してくださる方も募集しておりますので、ご希望がございましたら県民のつどいのHPの申し込みフォームで送ってください。
第1回県民のつどいの基調提案と文科省・鳥取県教委の参考資料
私個人としての感想もたくさんあるのですが、自分は本当にいろんな人たちに支えられているんだなと思いました。
「自立」とはたくさんの「依存先」を見つけることです。
そして、自分ひとりでできることには限界があります。
だからこそ、このようにいろいろな立場の人たちが集い、意見交換をし、お互いに助け合っていくことが大事だと思います。
今回は参加対象を「県民一般」とした意図もそこにあります。
また、鳥取県内だけでなく、岡山県、兵庫県、大阪府、東京都からの参加もあり、発信することの重要性を強く感じました。
次回は「広げる」をテーマに加え、さらに多くの方の参加を呼びかけることができたらと考えています。
これからも、限られた情報しか伝わりにくく孤立しがちだった不登校の子どもたちとその保護者の方々が鳥取県内で連携し合い、自分らしく生きるために情報交換をしたりさまざまな関係機関とのつながりを作っていくこと、子どもを「真ん中」に置いて「最善の利益」とは何かを考えながら、様々な活動を通じてすべての子どもたちが幸福に生きられる社会を目指していきます。
不登校について、意見をガンガン言い合う大討論会もやってみたいです。
お忙しい中ご参加いただきましたみなさま、チラシの配布等でご協力いただきました団体さま、実行委員としていっしょに企画運営にご協力いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
また、鳥取県内にも不登校やひきこもりの親の会があります。
今回のつどいに参加していただいた方、参加できなかった方、親の会ではさらに具体的なケースについての相談や情報交換を行っていますので、お気軽にお近くの会においでになってみてください。

多くのみなさんのお陰でつながることができました

県民のつどいではたくさんの方たちと「つがなり」を作れたことも大きな成果だと思っています。
その中のひとつ「ことはな」さんがつどいの感想をアップしてくださっています。
シンポジウムでは、代表でありスクールカウンセラーの足立さんが積極的に意見を発言してくださり、中身の濃い会になったと思います。
県内には不登校や発達障害の子どもたちの支援をしている団体や個人もたくさんあります。
こうやって不登校経験者と保護者の想いを受け止め、子どもたちの幸福を願う大人が集うことによって、一人ではできないことでもみんなが知恵を出しあっていけば、子どもたちの環境をいい方向に変えていくことができます。そのために「第一回」を開催しました。
今回のつながりをもっと広げていき、さまざまな方たちと関係を構築していくことができたらと思っています。
ことはなのみなさん、ありがとうございました。
はじめての出会いもたくさんあり、私個人としても多くの方たちに会えてスッゴくうれしかったです。
ご自身のFacebookやブログに、県民のつどいの感想をすごく丁寧に、しかも自分と息子さんのことも含めてぶっちゃけて書いてくださった方もあります。
みなさんもぜひ読んでみてください。きっと「そだね~。わかる、わかる。」ってなると思います。
県民のつどいに参加した方は、このように自分なりに受け止め、自分なりに考えてもらえたと思います。
母は母なりに、父は父なりに、学校の先生や支援をしている人はその人なりに。
そして、次の行動をしている人がいる、ってことがとてもうれしいです。
県外から参加いただいた方、遠くから来てくださりありがとうございました。
次回は企画段階からいっしょにできたらいいなあと思っています。
今度は時間を作ってゆっくり話しましょう。息子君も遊びに来てくれると嬉しいです。

不登校経験者と保護者の発表が素晴らしかった

自身の経験談はもちろん、会場からの質問に、具体的な事例も含めて的確に答えている姿は素晴らしいと思いました。
今もいろいろなことに挑戦して、学ぼうという姿勢がそうさせているんだと感じました。
そして自分の夢に向かって努力している姿にはとても勇気をもらえます。
私もがんばろう!って思いになります。
また英語スピーチのことや歴史の話をいっぱいしたいなあ。
「私がパネリストになって発表したいです。」と言ってくれた時は本当にうれしかったです。
そして、3人の素晴らしい仲間とつなげてくれました。
県民のつどいが開催できたのはあなたのお陰です。
「中学時代不登校でよかった」と堂々と言える、自分から進んで歩んでいる姿は頼もしいです。
野球の話もゆっくりしたいなあ。
保護者の方の話も話を聴いていて途中で泣きそうになりました。
進行役として立て直すのが大変でしたが、「私たちの声」は会場のみなさんにしっかり届いたと思います。
「みんなが笑顔になるために」、仲間と一緒にこれからもよろしくお願いします。
今回は教員や教委の参加もあったので、発言はありませんでしたが、「私たちの声」は届いています。そしてそれを受け止めて学校現場での対応につなげて欲しいと思います。

鳥取県議会議員さんの参加、そして県議会での一般質問

県民のつどいには鳥取県議会議員さんにも参加していただきました。親の会からの聞き取りしたことなどをまとめて、今年3月の定例議会でも不登校、ひきこもりについての一般質問をされ、その後も継続して知事や教育長にも要望を伝えていただいています。
不登校対応は学校だけでできることではありません。だから、このように立場や肩書きを越えて「県民のつどい」を開催しました。
熱心にメモをとっておられる姿も見え、このたびの県議会でも取り上げていただきありがとうございます。
経験者、保護者の想いからもこれまでの不登校に対する取り組みの課題も見えたことと思います。
不登校対策は急務です。
「不登校は問題行動ではない」
「学校復帰のみをゴールとしない」
「多様な学びの場が重要」
なのですが、現在も「不登校は問題視」されています。
何年も前から困っている子は困っている状態が長く続いています。
環境整備と人材配置のための早急の予算化をお願いします。
県議さんにもこのように行動していただいていることは大変うれしいです。
これからも様々な方たちと連携を広げて子どもたちが楽しく学び、安心して過ごせる環境を創っていきたいと思います。
みなさん、また第二回の県民のつどいでお会いしましょう。

出席日数にカウントされるメリット、カウントされないデメリット

県民のつどいで、フリースクールの「出席扱い」についてこんな質問がありました。
「どうしてフリースクールなど学校以外の施設で出席扱いになるところとならないところがあるのか?」
「出席日数にカウントされるメリット、カウントされないデメリットはどんなことか?」
出席扱いにならないことで不利益を被っています。
「文科省が認可した学校に行っている」ことが前提にある入試制度に問題があります。
それについて、「出席扱いになるための条件や出席日数にカウントされないデメリットについてこちらにまとめています。
不登校の児童生徒は「心の不安感」だけでなく「制度上の不利益」を被っています

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

字の「とめ、はね」などの字体や書き順についてはどちらでもいい

漢字の「とめ、はね」などの字体や書き順について、「どちらでもいい」んだから「どちらでもいい」と教えたほうがいい。 そのほうが、教員と子どもの負担が減る。 この他にも学校には「どうでもいいこと」がたくさ …

今、不登校をふりかえって〜子供の視点と親の視点〜

高校不登校になり、休学し中退。 高校認定試験に合格した後、今年1月のセンター試験を受験し大学に合格したある生徒さんのインタビューです。 学校に通えなくなったきっかけ 学校に通えなくなった時、支えになっ …

英語が「評価」の対象となる教科にするには問題の方が大きい

鳥飼玖美子さんの意見に同感です。 シャワーのように聞いても、流れ落ちてしまうだけなんです。読んでわからない単語は聞いてもわかりませんから、回り道だと思っても英文を読んだり語彙を調べたりして、頑張るしか …

学校では「天才」を育てられないのは当たり前、それが学校というところだから

日本の学校のは「平均的な子を育てること」「次の学校へ進学させること」が目的なので、そこから外れる子に対応するのは不可能です。 学校がいいとか悪いとかではなく、それが学校の役目、学校のできる限界だという …

東大に入って得られるメリットとは?

バカやブスほど東大へ行け! 経営破たん状態となった落ちこぼれ高校、私立龍山高校。 弁護士・桜木建二は龍山高校の-再建計画を打ち出す。 その内容は、一年以内に東大合格者を必ず出すという奇抜な方法だった。 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク