文部科学省の坪田知広・児童生徒課長が「国の不登校政策」と題して講演し、「課題を抱えているのは、不登校になっている生徒ではなく学校の側だ。学校や教育委員会は一人一人の子どもに向き合わなければならない」と述べた。
その通り!
しかし、しかし・・・
口だけ言うのは誰でもできます。重要なのは変えるための行動です。
重要なことは学校現場がどう変わるかということです。
不登校を考えるシンポジウムが2月17日、アスト津(津市羽所町)で開かれた。文部科学省の坪田知広・児童生徒課長が「国の不登校政策」と題して講演し、「課題を抱えているのは、不登校になっている生徒ではなく学校の側だ。学校や教育委員会は一人一人の子どもに向き合わなければならない」と述べた。
シンポジウム国の不登校政策、文科省課長講演
学校では「天才」を育てられないのは当たり前、それが学校というところだからにも書きましたが、既存の学校はすでに限界に来ています。
というか、民間ならとっくに破綻していますよ。
教育行政が口先だけ、その場逃れのためにいくらいいことをいってもそれが実行できないのですから。
そこに収まりきらない子たちは自分で道を切り開いています。
学校に合う子は行けばいいし、学校が合わない、他のことがやりたい子は他の道を進んだらいいんです。
学校に行くとか行かないとか、そんなこと全く気にしなくていい。
子どもが不登校になった。よっしゃー、これはチャンスだ!と考えたらいいです。
私たち大人にできることは、学校に行かせることではなく、子ども自身がやりたいことを決めて実現できる環境を作ることだと思います。「学校に行きたい」と思っている子どもには、安心して行ける学校環境を整える必要があります。
でも、学校だけが選択肢ではありません。
これは決して一人でできることではないので、「個人」がいろんな人と手をつないでいろんな人との関わりを作っていくしかありません。
私が目指していることもこれなんです。
別に学校と対立したいわけでも、行かないことを推奨しているわけでもありません。
私自身も教員になってから「不登校」になりました。辞めるという決断をして今があります。
それは、教員以外に自分のやりたいことができたからです。
でも、学校が絶対的に嫌いになったわけではありません。過ごし方によっては楽しい場所でもあります。
だから、今でも時々学校に遊びに行っています。
これもすべて自分が決めたことです。
やりたいことがある。
だったらそれをやったらいいと思いますけどね。
今はすぐに過去になっちゃいますから、あとでやっときゃよかったと思っても取り返せないですから。
文科省は「不登校は問題行動ではない」と明言していますが、学校現場では学校に行かない子は「問題児扱い」をしています。個別の対応も十分にできているとはいえなく、ますます学校不信に追いやっています。
このように文科省からの「通知」はでていますが、実際に学校の環境や教員の考え方や具体的な対応が変わらないのでは、課長の発言も通知も何の意味もありません。
「文科省は口ではいいことを言っていても実際にやっていることが違う」というのはこういうことです。
「変えるべきなのは学校である」そのために具体的な施策を早急に進めて行かなければなりません。
文科省、教委、教育行政、学校には「行動」で示してもらいたいです。
本気で改革しようとしたら前川喜平さんみたいに行動しないと何も変えることはできません。
「不登校は問題行動ではない」という認識、そしてそれを態度や行動、事実で示していくことが重要です。
前川喜平氏 文部科学省事務次官から民間人になった現在の生活
不登校・ひきこもりの理解をひろげていくために県民運動を作っていきたい
現在開催中の県議会で「不登校・ひきこもりも取り上げられる」ことについても話をしています。
親の会や教育相談で感じることは、子どもの思いや親の願いが教育行政まで届いていないこと、そして親御さんが各個人で学校と対応をしていますが、現状はほとんど変わっていないこと、相談したくてもどこに行けば分からないために独りで悩み続けておられることです。
今後は、当事者や保護者の思いを直接行政に届けられるようにしていく必要があります。そして、個に応じた具体的な手立てをもっと進めていく必要があります。
そこで、親の会を中心に教育機関や県行政なども巻き込んで理解を広げていきます。