わがまま。
いつも甘えてばかり。
こだわりが強い。
集団行動ができない。
いつも一人でいる。
いつも動き回っている。
思いついたことをすぐに口にする。
人の言うことを最後まで聞けない。
人に指図されるのが嫌い。
親の言うことをきかない。
回りが気になって集中できない。
ひとつのことに集中したら回りが見えなくなる。
イヤイヤやイライラが強い。
そわそわして落ち着きがない。
じっとしていられない。
好きなことは時間を忘れて夢中になるが嫌いなことには向かおうとしない。
ものが片付けられない。
これが障害なの?
こんな人のことを障害者って呼ぶの?
安心してください。
これら全部含めて自分なんだから。
「偉人」と呼ばれている人の多くは、みんなこんな人たちです。
「偉人」にならなくても、それが自分なんだから。
診断よりも大切なことは本人の困難がどうすれば少なくなるか一緒に考えることにも書きましたが、これって、チェックリストでよく見る項目ですよね。
つまり、これだけで診断なんかできないってことです。
たとえ診断が出たとしても、「だから何」「だからどうする」の方が大事なんです。
「偉人」だからいいってことじゃないですよ。
あなたはあなただからいいんです。
ボクはボクだからいいんです。
ざんねんな偉人伝 それでも愛すべき人々 (新しい伝記シリーズ) [ 真山知幸 ]
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「学習障害」といわれた「天才」スピルバーグ
ここにも「学習障害」といわれた「天才」がいます。
彼は表現の手段を限定されたために「障害者」にさせられました。
自分なりの表現の手段があれば、インプットもアウトプットもできるんです。
自分を見る「ものさし」は自分で決めたらいいんですよ。
何度も言うけど、要するに意識も含めて障害は外にあるってことです。
「障害」という表記がよくないって人がいます。
「障害」という書き方が偏見を生んでいるっていう人がいます。
その人は、「障害は外にある」ってことを認めていない、理解がないということです。
スピルバーグ (オールカラーまんがで読む知っておくべき世界の偉人) [ イ・スジョン ]
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スティーブン・スピルバーグ氏が自らの学習障害をカミングアウトしたのは2012年のこと。
インタビューによるとスピルバーグは幼い頃から文字を認識したり、数を正確に数えたりすることができなかったようです。
知能や理解能力自体に問題があるわけではないため、周りからの理解が得られにくかったことから教師に叱られたりクラスメートからいじめを受けたりと学生時代には辛い思いをしたようです。
スピルバーグ氏は5年前に「ディスレクシア」と診断されたことを初めて明かし、学生のころ読み書きのレベルが同級生より遅れていたことについて「謎が解けた」と振り返った。
スピルバーグはインタビューでこう答えています。
「ハンディキャップを持ちながらも仕事をこなしてこれたのは、周りへのサポートを積極的に呼びかけていたからだ。」
小学校を即退学!学校が合わなかった少年エジソン
学校が合わずに小学校を3ヵ月で退学して「落ちこぼれ」のレッテルを貼られてしまったエジソン。そこで、母ナンシーは学ぶことの楽しさを家庭で教えていきました。
これこそがホームスクーリングです。
学校の勉強が全てではありません。
学校ですることはほんの一部の勉強です。
角川まんが学習シリーズ まんが人物伝 エジソン いたずら大好き発明王 (角川まんが学習シリーズ) [ 金井 正雄 ]
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発明王エジソンが、小学校を僅か3か月で退学した話は有名ですね。そんなエジソンは、家でお母さんと一緒に「ホームスクーリング」で学び、勉強が好きになりました。
「なぜ1+1は2になるの?」「なぜ風は吹くの?」「なぜ魚はおぼれないの?」「なぜ星は落ちてこないの?」
好奇心の塊・少年エジソンは、小学校に入るや否や、教科書丸暗記スタイルのエングル先生を質問攻めにして困らせ、「落ちこぼれ」「問題児」のレッテルを貼られてしまいました。それに怒ったゴッドマザー・母ナンシーは「もういい!私が家で勉強を教えます!」と啖呵を切り、わずか3ヶ月で学校を退学したエピソードは有名ですね。
エジソンは、慣れ親しんだ家で、母や家族に見守られながら、後の発明につながる膨大な知識と経験を、着実に蓄えてゆくのです。エジソンは自分のペースで好奇心の赴くままに学んでゆき、高校生用の化学実験の本を片手に実験を繰り返すなど、まさに「毎日が自由研究」状態。こうして自ら、興味を持ったことや不思議に思ったことを、教科書や学年にとらわれずに、気が済むまで徹底的に掘り下げて、その周辺の知識や実際の経験とつなげることによって、学びを広めていったのです。