福井県池田町池田中2年生の自殺で、池田町学校事故等調査委員会がまとめた報告書が公開されました。
この報告書の「提言」はいかにも「教科書通り」で、これは「本件」についてではなく一般的な提言となっています。
もっと突っ込んだ分析と具体的な提言が必要です。
内容があいまいで弱すぎます。
・本件は教員集団からのいじめが原因であること
・本件はは自殺ではなく殺人であること
・「発達障害の可能性があったから」という逃げに感じられる捉え方考え方に対する追及が足りない。
・なぜこのような事件が繰り返されるのか、校内にいじめや体罰を許し見逃す体質が蔓延している。
それを断ち切るための具体的な行動を示すべきです。
・最も重要な点は学校教育の構造的な欠陥であること、この学校や町教委、市教委への責任追及でなく、構造や組織改革にまで踏み込む必要があるがそれが欠落している。
・今後処分も検討されると思いますが、該当教員、関係者への厳罰も必要。
さらに、本件がこのように注目されたのは遺族からの度重なる訴えがあったことを忘れてはなりません。
「重大事件」であるとの認識が教育現場に欠落していること、他者からの要求やマスコミなどが取り上げたことによってようやくここまでに至ったのです。
とはいっても全く不十分な対応と提言ですが。
そして、これは他人ごとではなく、身近なところでも多く発生していますが、その多くは保護者、遺族が泣き寝入りしなくてはならない現実があることも知っておくべきです。
教育評論家は無責任な発言だけで具体的な提案がない
今日もまた「教育評論家」という他人事で話をする人たちがメディアに登場しています。
そこには、「だからどうする」「自分はこういう行動をする」という具体的な対策も責任感もありません。ホント他人事で終わっています。私の一番大っ嫌いな人種です。
その内容も現状を述べてあれこれ文句を言っているだけで、具体的な行動目標もこれから何をするのかも全く出てきません。
「そうはいってもねえ。現実にはねえ・・・」
「人が足りてない、予算がないから・・・」
「ちゃんとしてもらわないとダメだよねえ。」
とこんな言い訳ばかり話し合っています。
だから同じようなことが何度も何度も繰り返されるのです。
・現実を変えるには具体的に何をどうするのか
・教育現場に人材がいないのなら何をどうするのか
・教育予算が削られていく中で何をどうするのか
・発達障害への理解が進んでいない、だったら何をするのか
・自分自身は今からどんな行動をするのか
そういった議論をして、できることを実行していく必要があります。
・やるかやらないか
・本気でやろうとする気があるのか
・本気で教育現場を変える気があってそれをやるかどうかなのです。
自分自身の身近なところで起きている事件を見てみぬ振りし、やったことしによう主義はいいかげんにもう取り払おうよ!
池田中学校2年生自殺・報告書
池田町事故等調査委員会