これだけの資料がある。
このような資料は各地で作られている。
しかし、これがほとんど活用されていない。
教員も知らない。
知っていたとしても、現場で使えない、使われていない。
実際に活用できるような研修が行われているのか?
問題は、それが学校現場で行っていない、行えない、行わないことだ。
理念や提案するだけでは学校現場で使えない。
「こうしたらいい」「こんなことができるよ」を知るだけでは使えない。
なぜ活用できないのか?
なぜ活用されないのか?
なぜ実行できないのか?
なぜ実行されないのか?
意識の問題?
教員の技術の問題?
予算の問題?
人的配置の問題?
学校での優先順位?
これらの課題を解決するための環境整備や学校への支援が求められる。
作るだけで完結では意味がない。
絵に描いた餅では、何の意味もない。
「いいね」もいいけど、それをどう生かして、どう実行するか。「できない理由」を排除することが大事です。
パッと見で重たいですね。
まず、読もうとするかが第一ハードル。
さらに、「これ、やってみよう!」と思うかが第二ハードル。
次に、やろうとしたけど環境が?が第三ハードル。
実際には学校の環境や児童生徒個々の実態に応じた支援が必要なのですが、現場が求めているのは場面に応じた具体的な提案です。
一日の学校生活のどの場面でどんな対応が有効なのか?
どの教科のどんな学習場面で何をどのように使っていったら教育的効果が期待できるのか?
具体例で示すことはもちろん、教委として各学校への教材や機器の導入に対するサポートも含めたものである必要があります。
このようなことがあって、初めて学校での実践が現実となります。
「自分も読んでみよう!」「自分の学級でもやってみよう!」と思うような内容でなければ使う気にはなりません。
提案する側の創意工夫も必要です。
都教委は、それらを総合的に支援していくことが仕事ではないでしょうか。
まずは読んでみて 使えそうなことからやってみたらいいと思います。
小学校・中学校・高等学校における発達障害のある生徒への指導・支援(東京都教育委員会)
シロクマ先生と学ぶ発達障がいのあれこれを知っていますか?
鳥取県では、発達障害児(者)やその家族の方への情報提供及び県民への理解啓発を目的に、発達障がいについて「知ろう」「気づこう」「支援しよう」をコンセプトに、リーフレット、ハンドブックを作成しています。
おおまかな概要的なことはかかれていますが、もっと実用的な内容が欲しいです。
暮らしや学習場面での具体的な対応事例など、「読んだだけですぐに使える技術」が欲しいです。
この「シロクマ先生と学ぶ発達障がいのあれこれ」、配布して終わってはいないでしょうか?
何人の教員が、日々これを読んで活用できているでしょうか?
このように、さまざまな資料があることを知り、広く活用していくことが必要です。
平成28年度版 鳥取市・倉吉市 こどもの発達支援のための社会支援ガイド