教育

給食の残食は子どもの問題ではなく指導の問題、作る側の問題です

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今日の課題はこれ。
参考資料を置いておきます。
給食完食指導は児童生徒の問題ではなく、教員の指導の仕方の問題です。提供の仕方の問題です。
美味しいと感じられない給食を出しても、子どもたちは食べたがらないのは当たり前。
自分の適量以上の量が入らないのは当たり前。
「まずいものを無理して食べろ」というのは食育ではない。
無理矢理口に押し込むとか、はき出した物を食べさせるといった指導は体罰。
休憩時間や掃除時間に罰で食べさせることも体罰。
たくさんたべられる子はたくさん食べたらいいし、小食の子ははじめから量を少なくしたらいい。
それは担任の配慮で行えること。
そもそも残るほどの量を作らなければいいだけのことです。
突っ込みどころ満載の記事発見!
いかにも正論、いかにも教科書的な模範解答記事です。
食育をすれば食べ残しが減るという発想ってどうなのか?
これって道徳でいじめをなくすに似ていると思う。
残す理由が分かっているなら、それを改善したらいい。
「好き嫌いや苦手」→嫌いなものを食べなくても栄養は摂取できる、栄養士の問題。
「量が多い」→はじめから量を少なくすればいい、作る側で調整可能。
日によって量が変わるために、残っている場合も多い。
「食べる時間が足りない」→時間内で食べられる量にする、または時間を増やす。
ただし、絶対に休憩時間や掃除時間に罰で食べさせるようなことはしてないけない!
「おいしくない」→これも作る側の問題
と見てみると、その多くは食べる側の問題ではなく、多くは提供する側の問題なのです。
おいしかったら残さず食べますよね。
居残りで食べさせることが食育だと勘違いしている教員は今でもいますよ。
お母さんの美味いお弁当ならよろこんで食べますよね。
お母さんの「愛情」も味のひとつですね。
給食「残す」前橋で4割 高崎では残飯処理費が年2600万円

給食完食、強要やめて!

小中学校で教員に給食の完食を指導されたことがきっかけで不登校や体調不良になったなどの相談が昨年5月~今年9月、支援団体に延べ1000人以上から寄せられていたことが19日、分かった。完食指導が訴訟に発展した例もあり、支援団体は「給食は本来、楽しく食べて、食事の大切さを学ぶ場。強制は絶対にやめて」と訴えている。

完食指導だけではありません。
強制は教育ではありません。
教員というのは、どうして自分がされて嫌なことを児童生徒に強制するのでしょうか?
自分がされていい気持ちになることをしたらいいです。
そうしたらみんながやる気になります。
学校はそこから考え直した方がいいです。
とにかく学校という所はあまりにも多くのことを抱え過ぎています。とっくに限界を越えています。だから、児童生徒に「させること」が多くなります。
世の中の「なんでもかんでも学校で」という考え方をやめないと強制指導はなくなりません。
ちなみに、楽しく給食完食する方法はありますけどね。
給食完食、強要やめて=相次ぐ不登校、訴訟も-支援団体に1000人相談

斉藤さんという男性は、子どもの頃、給食のバナナを食べずにいたら、先生に見つかって強制的に食べさせられました。大変な苦痛を感じて、それ以来、バナナが食べられなくなってしまいました。いまだにバナナのにおいをかいだだけで気持ちが悪くなるそうです。
「給食指導」の名の下に、このような人権侵害・虐待が長年行われてきたのです。そして、いまだに根強く行われています。
雑誌の編集者である林さんは、子どもの頃ピーマンが嫌いでした。ある日、それがお母さんにバレて、たびたび強制的に食べさせられました。彼はお母さんが怖いので我慢して食べていましたが、大人になった今はピーマンが食べられません。

学校では給食指導だけでなく、その目的が本末転倒になっていることはたくさんあります。
「給食指導」「食育」の名の下に、人権侵害・虐待が長年行われてきました。
「給食を全部食べるまで終わらない」という「指導」はいまだに根強く行われています。
給食を強制的に食べさせるようなことは「指導」でも「教育」でもありません。
トレンド総研が2018年5月16日に発表した調査結果によると、小学校教員の86%が給食の残食率が気になっており、「頑張って残さず食べさせるように指導している」という教員が68%あります。
給食センターから「学級ごとの残量調査」が強化されたことも一因だと考えられ、自分のクラスの残量を減らすことに躍起になる教員もいます。
学校給食は「残すな」より「食べ残せ」が正しい

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