教育

他県に勝つため?学力テストのための受験対策授業の競争なんて意味がない!

投稿日:2016年3月27日 更新日:

沖縄県庁講堂で開かれた小中学校の校長会。
そこで、諸見里県教育長はこう切り出しました。
「今年度の学力テスト、本当に本当に本当にありがとうございました。特に小学校では昨年度24位から20位ですよ。20位、本当に躍進ですよ。」
24位から20位って、たかがこんなことで感動する教育長をトップに置いている沖縄教育界ってなんなんでしょうね。
沖縄県の昨年度の補習調査では、「4月は授業を進めずテスト対策を行なうようにという指示が那覇ですが教育事務所からありました。
テスト対策に過熱している学校があることが分かった。」
調査結果では、「学力テスト直前の2週間に平均して17.8時間もの時間が、テスト対策に充てられている」中には、「通常の授業を行わずテスト対策をした」という回答もあります。
このように、沖縄では、学力テスト実施前には該当学年の教科書の学習ではなく前年度の学力テストの勉強をしているといいます。
これって、本末転倒そのものでしょ。
私は、このような学力テストの実施には反対です!
まったく意味がありません。
そもそも「学びとは何か」という原点からズレまくっていますよ。
やるならなるで、結果は結果として、堂々と「うちの県は全国最下位です!」と発表したらいいんですよ。
東京都の公立学校でも学力向上週間が始まります。
テスト対策の時間を取れってことです。
この学力が伸びても、なんの意味もないと思うのですが、学力は生活結びついていることを考えていません。
学校はこんなに狭い学力を身につけるところではないです。
しかも、ペーパーテストに記述する方式なので、すべての子どもの知識や理解力を測定することは不可能です。こんなのまったく意味はなく、学力テストをする時間もお金も無駄です。
教育委員会の考えは、他県に勝つために学力テストのための受験対策授業の競争になっています。
現場の教員は、やる価値を微塵も感じてはいませんよ。
こんな学力テスト、やめちゃえばいいんです。
Q+リポート 小学生の学力は上がったか

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

「英語と私」の著者の松本 亨さんは今の学校での英語教育をどう思っているだろう?

二十歳の誕生日に買った松本 亨の「英語と私」。 今読んでもとても新鮮で、というか今、学校で英語教育が推進されている中で考えさせられる内容が多い。 読み返してみると、実に面白い。 新刊書もよく読むのです …

教育委員会の姿勢こそ、「いじめを許している」姿そのものだ

倉吉市で「いじめフォーラム」が行われましたが、たいへん物足りなさを感じて帰りました。 この会に子どもが自殺した遺族の方が来られていたら、かなりの憤りを感じられたと思います。 参加者の発言は私を含めて2 …

誰もが同じことを同じ時間で勉強するような仕組みって変だよ!

教育の目的とは、本質とは何か? 何のために学校があるのか、すべての子どもたちが何のために学校に行かなければならないのか とても考えさせられます。 組み立てラインの教育制度 という翻訳記事ですが、他の記 …

あなたは文字派? 聴覚派? 6つの「認知特性」ごとに最適な勉強法教えます!

繰り返しドリルは効果があるどころかますます勉強が嫌いになっていきます。 ドリルが宿題に出されてもやる気が出ないのは当たり前です。 だからそんな宿題はしなくていいです。 その時間を自分の好きなことをした …

新学習指導要領の柱「考える力を育てる」ために最も必要なこと

新学習指導要領の柱は「考える力を育てる」ことです。 考える力を育てるのに一番いい方法は「何も与えない」「何も言わない」ことです。 何もない状況、規定のものや規則がなかったら、自分で考えて作り始めます。 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料