「こんな気分になるために一生懸命教師目指したんやないんに…」
10年前に自殺した女性教員は、子どもが好きで教員になり、子どものために一生懸命はたらき、とても真面目な方だったのではないかと思います。
子どもにも保護者にも親身になって熱心に対応していたに違いありません。
しかし、学校の上司や教育委員会からのサポートが欠けていました。
周囲の教員の援助もほとんどない状態で、女性教員の自己責任が追及され、孤立していったと考えられます。
「だれも話を聞いてくれない。」
「上司に話をすれば、さらに自分が追い詰められる。」
多分、そんな思いで子どもたちのことを必死になんとかしようと考えていたと思います。
そんな彼女を死なせたのは、他でもない上司や教育委員会の責任です。
児童・生徒の自殺も教職員の自殺も、根は同じなのではないかと考えています。
誰にも相談できないで一人で苦しんでいる人はたくさんいます。
その声を受け止めようと、さまざまな相談機関もできていますが、まだまだ不十分です。
そんな声を聴くことができる、辛い思いをしている人の話を聴くことのできる一人になっていきたいです。
それにしても、東京地裁に「公務災害」と認められるまで10年もかかるなんてかけすぎなんじゃないかと思いますが、裁判の在り方も見直す必要があるのではないでしょうか。
なぜ新任女性教員は自殺した? 保護者対応・支援不足…
女性教員を死なせたのは、他でもない上司や教育委員会の責任
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執筆者:azbooks