教育

「学校教育が原則」という前提そのものが、子どもを追い詰めている

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2月12日に、フリースクール等議連ヒアリングにて「多様な教育機会確保法案」への反対意見が発表されました。
しかし、5分しか意見を聞かないという形式的なものに終わった感が否めません。
「多様な教育機会確保法案」と聞いても知らない人が多いと思いますが、すべての子どもに関わる重要な法案です。
不登校の親の会でも話題になっていますが、学校教育関係者ですらほとんど知らないことも問題です。
「不登校の子どもの状況」について
・90年代、不登校対策に力を入れる様になってから不登校が激増している。
・9月1日や4月上旬、5月の連休明けは、不登校の増える時期と一致していまる。
・いったい子どもが何人死んだら、学校は変わるのか?
・いじめが起こるのは、学校教育制度に要因がある。狭い意味での学力競争、評価、管理、出入りが自由でない場所で起きるている。
以下、この法案の問題点を書きだしてみました。
・法の根本的な位置づけとしては、学校教育を補完する法としてしか位置づけられてない。
・「学校教育が原則」という前提そのものが、子どもを追い詰めている。
(文科省、教育委員会の「学校復帰」対策と重なる)
・学校に行かない、行けない子どもたち必要なのは、とにかく休むこと。
・不登校の子どもだけでなく、どの子にとっても学びや居場所が認められる制度が望ましい。
・「普通教育」の内容に多様性が認められ、それが保障される法案にはなっていない。
・不登校になると、親は焦って勉強などで子どもを追い詰めてしまうため、「個別学習計画」が親の不安を煽って子どもを追い詰める結果になる危険性がある。
・家庭を範囲として多様な学びを認めるということに無理がある。
・フリースクールなどで独自に「卒業資格」が出せるわけではないため、認定するのは教育委員会で、しかも「修了書」という卒業証書とは異なる形式での認定となる。これは今以上に学校間差別を助長することにつながる。
・フリースクールや家庭学習の場が、この法案によって逆に「フリー」の部分を奪われることにつながる危険がある。
詳しい内容はリンク先をご覧ください。
不登校の子どもが危ない!STOP!「多様な教育機会確保法」

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