教育

不登校でいろいろな選択肢を用意するのが学校や親、支援者のできること

投稿日:

「不登校」と一口にいっても、一人ひとりが背景も要因も異なります。
親は将来の子どもの心配と同時に、明日のことも心配で頭が一杯です。
将来のことも気になりつつ、現実には「この子、明日はどうしよう、その次の日は・・・?」と目の前のことも心配でなりません。
そんなときに、いろいろな人の話を聞いて、多くの人とつながることで、未来に向かっての選択肢は多くなります。
人は一本の決められた道を進むのではありません。
人生の過程において、その都度その都度選択肢は複数あって、その都度決めていきていきます。
どの道を選ぶかを決めるのは、他でもない子ども本人なのです。
決定権を持っているのは、本人一人だけです。
それを学校の都合や親の願いによって決定されるようなことがあってはなりません。
とはいっても、本人が一番悩んでいるのが「これからどうしよう?どうしたらいいんだろう?」ということです。
そんなときに、いろいろな選択肢を用意できるのが学校や親、支援者のできることではないでしょうか。
10人の子どもがいれば10通りの選択肢、100人の子どもがいれば100通りの選択肢があります。
そして、その向こうにはさらに選択肢が枝分かれしています。
人はみなその都度、選択と決定を繰り返して生きていきます。
そういう意味では、このような保護者向け講演会や個別相談会がとても大切な場のひとつです。
鳥取県内にも、不登校や障害などのいろいろな課題を抱えて生きている子と親の会があります。
会に行くのは本当に勇気のいることだと思いますが、一歩踏み出すことで子どもの未来への光が見えてきます。
子どもが生き生きと成長するための選択肢はたくさんあります。
親が一人で頑張ってもできることには限界があります。
毎日悩んでばかりで何もしないでいたのでは、今の悩みがますます深くなっていくことはあっても、明日も明後日も何の変化もありません。
「そっとして、何もしないで見守っていく」という考え方もありますが、それはそれで一つの選択ではありますが、いつまでもそうであっては何も変わりません。
親の会に参加して少しでも気持ちが楽になれば、子どもの見方も変わり、少しずついい方向への変化も現れます。
子ども本人の「こうしたい、こうありたい」という思いをくみ取って、みんなで知恵を出し合い、「今できること」をやっていくことで解決への道につながっていくと思っています。
【ご報告】11/29「不登校生・保護者向け 講演・懇親・個別相談会@渋谷」
http://www.abe-futoukou.jp/2015/11/30/post-2960/

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

不登校も競い合いの学校体制が背景にあります

不登校も競い合いの学校体制が背景にあります。 親御さんは「なぜうちの子が」「なぜ自分たちがこんな思いを・・」という”悩み”を抱えておられますが、学校に行かないことが間違っているのではありません。 学校 …

福島さんの今津特別支援学校PTA主催第1回保護者向けICT講座

福島さんの保護者向け研修会の様子が動画で公開されています。 2017(平成29)年5月29日(月)の11:30〜13:00に福岡市立今津特別支援学校で開催された第1回保護者向けICT活用講座「肢体不自 …

英語が小5から正式教科って誰のための英語の教科化なのか?

何のための、誰のための英語の教科化なのか? 小中高を通してのビジョンが全くないままの小学校での教科化では、なんの意味もありません。 英語が教科になれば評価もする必要がありますが、その評価基準もバラバラ …

教員にとっての「いい子」国家にとって「都合のいい子」が評価される道徳教科に?

新指導要領では道徳が「教科」化されて、担任が評価することになります。 どのような評価基準で評価するのかわかりませんが、担任の評価を気にする道徳の学習ではなんの意味もありません。 ちなみに、私たちが中学 …

教員から黒染めをするよう強要「茶髪で生まれたら普通じゃないの?」

髪の毛が生まれつき茶色いにも関わらず、教員から黒染めをするよう強要され、精神的苦痛を受けて不登校になったとして、大阪府立高校の女子高生が府に対して起こした裁判が、議論を呼んでいます。 髪の毛の色だけじ …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料