「個々の生徒や保護者の判断が尊重されるべき」ことは、ワクチンを接種するしないだけのことではありません。
学校に行く行かないの選択権は子ども本人にあります。授業や行事の参加の仕方も各々が決めたらいいです。
しかし、「学校」という集団の場では「みんなと同じこと」をしないことを攻められる仕組みがあります。「みんなと違う」ことが排除の対象になりがちです。
同じように、文科省は教員など学校関係者へのワクチン接種を進めていますが、接種は任意です!
接種するしないという問題もありますが、学校現場という場は差別や偏見の拡大につながりやすいことを強く認識する必要があります。
任意という名の強制、自粛という名の強要、さらに努力義務なんていう命令。
これ全部自由なんです。
解決に向けての本質ではなく、同調圧力によって、事実上の無理強い、強制になっていることが大きな問題です。
知らないということほど怖いことはありません。
社会の中ではもちろん、学校という閉鎖的な場においてはその強制力が強化されます。
ウソを教えることは犯罪です!
接種の挙手確認 学校現場で相次ぐ
学校現場でワクチンの接種をめぐって、教員が児童や生徒に手を挙げさせて確認する行為。「同調圧力」を生んだり差別やいじめにつながったりするおそれがあるという指摘を受けて、学校側が謝罪するケースが相次いでいます。
名古屋市の小中学校と高校あわせて42校で、教師が新型コロナウイルスのワクチンを接種したかどうか、ほかの児童・生徒がいる中で確認していたことがわかりました。
9月13日に市の教育委員会に連絡があり、すべての小中学校に確認したところ、こうした事実がわかったということです。奈良県五條市の中学校でも、担任教諭が生徒に対し、新型コロナウイルスのワクチン接種の有無を挙手させるなどして調査していたことがわかりました。
市の教育委員会は、「ワクチン接種はあくまでも任意で、ほかの生徒の前で確認するのは差別やいじめにつながるおそれがある。生徒の人権への配慮が足りず、不適切だ」として学校を指導するとともに、文書で保護者に謝罪したということです。
文科省 差別・偏見につながらない指導を
ワクチン接種について文部科学省は、個々の生徒や保護者の判断が尊重されるべきだとして、学校現場に対し差別や偏見につながらないよう指導することを求めています。
文部科学省は、ことし6月の全国の教育委員会などへの通知の中で、学校でのワクチンの集団接種は同調圧力を生みがちだとして推奨しないとした上で、接種の有無をめぐって差別やいじめが起きないよう注意点を記しています。
具体的には接種は強制ではないことや、周囲に接種を強制してはいけないこと、それに、様々な理由で接種することができない人や望まない人もいてその判断は尊重されるべきだということを、生徒に指導し、保護者にも理解してもらうよう求めています。8月の通知でも、ワクチン接種は児童生徒や保護者の意思で行うことが大切で、身体的な理由などで接種できない人がいる事を踏まえ判断を尊重するよう求めています。
ワクチン接種「挙手で確認」相次ぐ 同調圧力や差別の懸念も(NHK首都圏ナビ 2021年9月21日)
新型コロナウイルス感染症に係る予防接種を生徒に対して集団で実施することについての考え方及び留意点等
文科省と厚労省が「新型コロナウイルス感染症に係る予防接種を生徒に対して集団で実施することについての考え方及び留意点等」を取りまとめまています。
新型コロナウイルス感染症に係る予防接種を生徒に対して集団で 実施することについての考え方及び留意点等について(PDF)
事務連絡 令和3年6月22日
文部科学省通知「新型コロナウイルス感染症に係る予防接種を生徒に対して集団で実施することについての考え方及び留意点等について」の概要(PDF)