社会問題

障害者の社会参加の一番障害となっているのが「障害の理解」

投稿日:

厚生労働省の研究グループの調査で「障害や身体機能の低下などで、手助けや見守りが必要」と答えた人の約4分の1の障害者が貧困に苦しんでいる。「賃金も安いほか、就労の場が少ない」という結果が出ています。
就労したとしても肉体的・精神的に厳しい仕事でありながら、賃金は安い。
収入の低い障害者の貧困対策として最低限の生活を保障するための仕組みが必要です。
さらに、その場が設けられたとしても、彼らをサポートする人材も必要になります。
現状では、サポーターの人材が足りていないことが大きな問題で、サポーターを養成する場も作っていく必要があります。
それにはお金も必要なのですが、お金の提供だけでなく「今自分のできることでサポート」することは可能だと思います。
障害者自身の能力も含めて、それぞれの強みをつなげることで「その人らしく」お金儲けもできます。
障害者本人への社会参加や就労に向けてのトレーニングなどの支援をしていくと同時に、周りの人の理解や環境改善をしていく必要があります。
私は、障害者の社会参加において一番障害となっているのが「障害の理解」だと思っています。
障害の理解が十分でないため、就労の場の確保や環境改善が進んでいないのです。
これは介護職や看護職にもいえることなのですが、待遇や給与以外にサポーターにとっての「メリットが感じられない」ということがサポーターが育たない要因となっていると思います。
障害があろうがなかろうが、「その人の強み」を開拓し社会に活かすことができれば、すべての人にメリットがあります。
もちろん、サポーターにもメリットは生まれます。
それに気づくことができれば、条件のいい就労の場や環境改善はどんどんすすんでいきます。
なので、お互いのメリットを享受できるという学習を行っていくことで社会は変えることができます。
社会的障害によって障害者の働く場が限られていることもありますが、「自分は障害があるからできない」と、障害者自らが諦めていることもひとつの要因だと思います。
「働く」というのはどこかの会社などに就職するだけが道ではありません。
自分の強みを活かして誰かと組むことで仕事を作っている人たちもいます。
これは、障害があろうがなかろうが「自分のできること」を仕事にする生き方です。
そのためには、障害者自らが「自分には能力がある」と気づくことからがスタートなのではないでしょうか。
「遅れている障害者支援 ー 発達障害者支援法改正へ」
http://blogos.com/outline/162736/

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-社会問題

執筆者:

関連記事

はじめっから小保方さんの処分で済ませるつもりだったのか?

小保方さんが不正(間違い)を「認めさせられた」裏の事情が出ていないのがおかしいです。 (出せるはずはないでしょうが、マスコミはここをつつけよ。) マスコミにとっては小保方さんを取り上げることのメリット …

テロは許せない、有志連合による大量殺人はもっと許せない

大国の犠牲になっているのは、いつも何の罪もない国民です。 武力行使しないというのも、ひとつの意志表示です。 G20でテロ撲滅へ連帯するという特別声明が採択されましたが、単に外向けの形だけのアピールでし …

いじめ自殺を隠蔽するとき、教育者が必ず口にする異常な論理

茨城県取手市で起きたいじめ自殺事件と、それを隠蔽しようとしたと考えられる教育委員会のふるまい。 まずは、この件に関しては、「いじめ自殺ではなく、学校制度による殺人事件である」という認識から始める必要が …

教員の不適切な対応と学校環境の不備によって引き起こされたのが不登校

不登校の際の身体的な状態として、「起立性調節障害」と「過敏性腸症候群」がありました。 それに、「副腎疲労」も加えられたことで、学校環境のさまざまなストレスによる症状が発生することが明らかになりつつあり …

さまざまな問題が起きている原因は「格差と貧困」

世界中で問題が起きている原因は「格差と貧困」に集約できます。 「子どもに関わる費用をすべて社会が負担する社会」とセットで民間の社会運動として「今すぐ」できることは、学習支援や食の提供そのものよりネット …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料